「負けないで」や「揺れる想い」で一世を風靡したZARDの坂井泉水は、一般的には物静かで、ミステリアスな印象を持たれていましたが、今なお熱狂を巻き起こす名曲がいかにして生み出されてきたのか、その素顔を描いた本があります。
本日紹介するのは、坂井泉水を中心とする国民的な人気ユニットZARDの公式保存版である、こちらの書籍です。
ZARD『永遠 ~ 君と僕の間に』( ~幻冬舎)
この本は、ZARDを生み出し数々のアドバイスを送った長戸大幸プロデューサーの新証言をはじめ、共に作品づくりに明け暮れたスタッフを徹底取材して、ZARDおよび坂井泉水のデビュー以来の活動を網羅したディスコグラフィーとバイオグラフィーも収録した公式の完全保存版の書です。
本書は以下の9部構成から成っています。
1.プロローグ
2.デビュー
3.ZARD以前
4.開花
5.充実
6.盛況
7.ライヴツアー
8.別れ
9.エピローグ
この本の冒頭は、ZARD坂井泉水の写真集になっていて、本文にもある通り、スタジオでしっかりプロのメイクをした写真ではなく、普段の坂井泉水のナチュラルな姿が撮られています。
この後には、ZARDが誕生するまでの経緯と、デビュー直後の坂井泉水のエピソードが、長戸プロデューサーの証言を中心に詳しく記されていて、とくに以下の事実は興味深く、印象に残ります。
◆ 自然な姿の坂井泉水の「ちょっとした表情やふるまいの中に見せる切なさ、はかなさ」を撮影するスタッフの工夫
◆ シンガーソングライター・松任谷由実と中島みゆきを意識して歌詞を全曲暗記
◆ 歌詞を書くために、文学(中原中也、石川啄木)を読み、映画を観て、言葉を貪欲にインプット
◆ 歌詞が生きるZARDのメロディー
◆ 作詞家と作曲家は会う必要がない
◆ 見て上手いドラマーではなく、聴いて上手いドラマーを使う
◆ ドラムがほんの少しだけ遅れ鳴り、そこに坂井の声が乗ることで、坂井が歌う言葉がリスナーの耳にきちんと届く
◆ ZARDの音楽の柱は「平成に生きる昭和の女」
続いて、坂井泉水の誕生からはじまる生い立ちが紹介され、ZARDで見せる表情とは全く違った一面が窺えて、興味深く読めます。子供時代の様子はとくに意外でした。
詳細はぜひ、この本を手に取って、確認してください。
さらに、ZARDの全盛期の舞台裏や、目指していたものが語られ、チームZARDの結束の固さやその背景がよくわかります。
逗子にあるZARDの聖地やニューヨークでのロケの様子や、26回ミックスしたり、18回アレンジした曲作りの裏側が詳しく記されています。
そのあと、ライヴツアーおよび「別れ」についても書かれていて、心打たれます。
本書の巻末には、バイオグラフィーとディスコグラフィーが掲載されていて、公式記録にもなっています。
この本は、ZARDのすべてが一冊にまとめられている書で、まさにその活動の軌跡が「永遠」に後世に残るものとなるでしょう。
あなたも本書を読んで、ZARDの魅力と、その誕生に向けての思いや努力を実感してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!