EQ こころの知能指数を提唱した著者が、その後の20年間に大きく進んだ心理学や脳神経科学の研究成果を盛り込み、大きく変化した社会の問題を論じた本があります。
本日紹介するのは、ハーバード大学大学院で心理学の博士号を取得し、その後同大学で教鞭をとった後、作家、心理学者、ジャーナリストとして活躍するダニエル・ゴールマンさんが書いた、こちらの書籍です。
ダニエル・ゴールマン『フォーカス』(日本経済新聞出版社)
この本は、変化する現代社会で成功するための資質を、IQ(知能指数)やEQ(こころの知能指数)だけではなく、さらにどんなものが求められるのかを、考察して提示しようと試みている書です。
とくに人間の脳(精神)の働きについて、近年の脳神経科学の研究成果から、新たな事実が数多く発見されていることを踏まえた考察を行っています。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.「注意」を解剖する
2.自己を知る
3.他者を読む
4.もっと大きな文脈で見る
5.理にかなった練習法
6.良きリーダーの集中力
7.より大きな視野を
本書の結論は、以下の著者の言葉に集約されます。
「リーダーの立場にある人が結果を出すためには、三種類の集中力すべてが重要だ。」
「自己への集中は、自分の直観や指針となる価値観に波長を合わせて賢明な判断を下すために必要だ。」
「他者への集中は、他者との関係を円滑にするために必要だ。」
「外界への集中は、より広い世界で生きていくうえで必要だ。」
そして、三タイプの集中力は、リーダーのみならず、すべての人間にとって有益な能力だ、と著者は言います。
私たちは、誰もが環境問題と直面し、現代生活の緊張や誘惑だらけの環境に生きています。三つのタイプの集中力を活用してバランスのとれた生き方をすれば、幸福で充実した毎日を送ることができる、と本書では記しています。
現代社会は、あまりにも情報が氾濫し、しかもインターネットによりつねに繋がった緊張状態に置かれる環境です。
そうした中で、集中力をバランスよく維持することはなかなか難しく、マインドフルネス瞑想の活用も含めて考えることは有効だ、ということです。
あなたも本書を読んで、集中力の重要性を改めて理解し、複雑で変化の激しい現代社会を生き抜く知恵を手に入れませんか。
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では、今日もハッピーな1日を