「英語ができる」とは、単語を知っていることではない。“瞬時に、自分の考えを言語化できること” ― そこに本当の差が出ます。
本日紹介するのは、神戸市外国語大学卒、米国チューレン大学で国際政治を学び、20年以上にわたり予備校で英語指導を行いながら、認知言語学に基づく独自の英文法観を確立。10万部突破のベストセラー『英文法の鬼100則』著者である時吉秀弥さんによる、こちらの書籍です。
時吉秀弥『英語「瞬間言語化」コツと法則』(明日香出版社)
「AIがあるから、もう英語はいらない」― 本書は、この問いに真正面から向き合います。確かに翻訳はAIで足ります。しかし、人を説得し、巻き込み、動かす場面では、“生の言葉” が必要になる。
機械翻訳では伝わらない「熱」「間」「迫力」。それを生み出すのが、本書のテーマである「瞬間言語化」の力です。
本書は、以下の3部構成から成っています。
1.「説得の英語」とは?
2.思考の型・話し方の型
3.「やりとり」を極める
本書の前半では、「説得の英語」とは何かが整理されます。英語力=語彙力ではなく、「思考を構造化する力」であることが明確になります。主なポイントは以下の通りです。
◆ 英語は“翻訳”ではなく “発想の転換”
◆ ネイティブ発想は論理の順番が違う
◆ 感情ではなく「結論→理由→具体例」の型
◆ 曖昧な思考は英語にできない
◆ 瞬間言語化はトレーニングで鍛えられる
この本の中盤では、「思考の型」「話し方の型」が具体的に提示されます。ここが本書の核心です。主なポイントは次の通り。
◆ 結論を先に置く「トップダウン型思考」
◆ 抽象→具体の順番を意識する
◆ ワンメッセージ・ワンポイント
◆ 説得には “論理+熱量” が必要
◆ 日本語での思考整理が英語力を底上げする
本書の後半では、実践的な「やりとり」の技術が扱われます。スピーキングとライティングの両方に効く内容です。主なポイントは以下の通りです。
◆ 相手の主張を受けてから展開する技術
◆ 反論を恐れず論点を明確にする
◆ 相手の感情を動かす言葉選び
◆ 駆け引きの中で主導権を握る構造
◆ 機械を通さないリアルなコミュニケーション力
読後に感じるのは、「英語力=キャリア力」だということ。AI時代だからこそ、「自分の意見を瞬時にまとめる」「論理的に説得する」「人を巻き込む」ー この力の価値は、むしろ高まっています。
私はこれまで、ビジネス・投資・キャリアについて発信してきましたが、グローバルで勝負する人ほど「言語化力」が強い。英語はツールですが、その本質は “思考の構造化” です。
本書は、単なる英語学習本ではありません。「世界を相手に発信する力」を鍛える一冊です。
キャリア戦略や思考力については、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも発信しています。ぜひチャンネル登録もお願いします。
では、今日もハッピーな1日を!【4006日目】