書評ブログ

『Disney & USJ 現場を強くするリーダーの原理原則』

二大テーマパークの第一線人財育成をしてきたトレーナーが明かす「自ら考えて動く」「職場がひとつになる」リーダーの35のコツを書いた本があります。

 

 

本日紹介するのは、東京ディズニーランドユニバーサルスタジオ・ジャパンの現場で、人財開発育成トレーナーとして仕事をして、現在はコミュニケーションエナジー株式会社の取締役、人財開発トレーニング部部長として活躍する今井千尋さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

今井千尋『Disney & USJ 現場を強くするリーダーの原理原則』(内外出版社)

 

 

この本は、東京ディズニーランドの開業およびUSJジャパンのV字回復の時に、それぞれ人財育成・開発を担当して成果を出した著者が、今日からすぐ使えるリーダーシップのコツ図解入りで解説した書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.リーダーの「現在地」を知る3つの質問

 

2.最強のリーダーになる4つのステップ

 

3.部下が変わる! リーダーの原理原則

 

4.チームが変わる! リーダーの原理原則

 

5.お客様が輝く! リーダーの原理原則

 

6.自分が変わる! リーダーの原理原則

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「あなたと部下」「あなたとチーム」「あなた自身」について、現場の「困った」の深刻度を測る、次の3つの質問をしてみよう、と呼び掛けています。

 

 

◆ あなたは「なんでやってないの?」と言っていませんか?

 

◆ あなたは「ルールですから」と言っていませんか?

 

◆ あなたは「まだ本気を出していないだけ」と思ったことはありませんか?

 

 

 

人財育成とは悪いクセを書き換えていくこと、と著者は提唱しています。

 

 

「伝え方」「捉え方」の問題が生じている警報、問題に蓋をして思考停止になっているサイン、逃げと甘えのサインなどにきちんと向き合い、悪しき習慣を断ち切ったとき、成長が始まる、本書では説いています。

 

 

 

そうしてリーダーとしてのあなたの現在地を知った上で、最強のリーダーになるための次の「4つのステップ」を著者は提示しています。

 

 

1.部下が変わる

 

2.チームが変わる

 

3.お客様が変わる

 

4.自分自身が変わる

 

 

 

ここに共通するのは「意識のズレ」を防ぐということです。そして、この本では以下の手順でシンプルに理解できるように構成されています。

 

 

◆ あなたに問いかけながら、今困っていること、悩んでいることの本質を探る

 

◆ 打開策、解決策となる原理原則を伝える

 

◆ 原理原則があなたと部下の関係からチーム、お客様へと広がる

 

◆ あなた自身をレベルアップさせる自分自身との対話

 

 

 

最初のステップである「部下を変える」については、次の「人を育てる4つのステップ」が示されます。

 

1.説明する

2.やってみせる

3.練習させる

4.評価する

 

 

そして指示するときは、なぜやるか(目的)、どこまでするか(ゴール)を明確にすることが、リーダーには求められます。

 

 

そうすると部下は、以下の「健全な成長の5つのステップ」で伸びていくのです。

 

1.依存

2.積極的依存

3.自立

4.自律

5.相互効力感

 

 

それぞれの「成長ステップ」の詳細については、ぜひ本書を手に取ってお読みください。

 

 

そのほか部下の育成については、以下のようなポイントが紹介されていて参考になります。

 

◆ どんなすばらしい未来があるのか、自らの体験を通してロマンを語る

◆ 映像がパッと浮かぶような言葉でストーリーを伝える

◆ 小さな成功を積み上げていく

◆ 目的を明確にして仕事の負荷を与えていく

◆ やり方(マニュアル)よりも在り方(目的)とゴールをしっかり伝える

◆ 経営層・リーダー層・スタッフ層の「視座」「視野」「視点」には違いがある

◆ 目指す目的によって準備が変わる

 

 

 

次に、グループをチームに変えていく「5つのポイント」が次の通り、説明されています。

 

1.揺るぎない目的を共有する

2.具体的な目標を共有する

3.1対1をチームメンバー全員とつくる

4.役職だけでなく「役割」を意識させ具体的に伝える

5.スタッフに役割(仕事)を任せる

 

 

 

さらに本書の後半では、お客様が変わる原理原則、そして自分自身が変わる原理原則が示されています。

 

 

共通するのは、「在り方」を実現することディズニーランドで徹底しているポリシーです。

 

 

 

著者は最後に、自分自身に対して、次のように問いかけてみようと述べています。

 

 

◆ 自分が本当は何をしたいのか

 

◆ 自分自身の使命とは何なのか

 

◆ 我は何者なのか

 

◆ 志事を通して何を自己実現したいのか

 

 

今一度、自分の在り方をチェックしてみよう、ということです。

 

 

あなたも本書を読んで、「自ら考えて動く」「職場がひとつになる」など、現場を強くするリーダーの原理原則を学んでみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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