「中国の顔認証技術がすごい」「キャッシュレスがすごい」という話をニュースで目にすることが多いが、はたして中国人は最新ITサービスをどう受け止めているのか、十分に満足しているのか、その生活に “ 潜入 ” し、レポートした体験記があります。
本日紹介するのは、1981年神奈川県生まれ、早稲田大学社会科学部卒、地方新聞『新潟日報』の記者を経て、フリーランスとして活動、2009年に上海に移住、2015年まで中国の現状をレポートしてきた西谷格さんが書いた、こちらの書籍です。
西谷格『ルポ デジタルチャイナ体験記』(PHPビジネス新書)
この本は、著者の西谷さんが上海滞在時にデジタル技術を使い倒すつもりで、見たもの、聞いたもの、体験したことについて、感じたままに書き綴った「体験記」です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.潜入!アリババホテル
2.強行!デジタルショップツアー
3.新感覚!アリババの「カバさんスーパー」
4.百花繚乱!最新キャッシュレスサービス
5.没入!無人エンタメボックス
6.快適!デジタルチャイナの移動手段
7.総括!アリペイ&ウィーチャットが描く中国消費の未来
この本の冒頭で著者は、アリババホテルの徹底的に無人化した合理的なシステムを、実体験として紹介しています。
このホテルでは、中国の最先端サービスやITテクノロジーが活用されていて、著者の驚いたポイントは以下の通りです。
◆ 顔認証でチェックイン
◆ 部屋の鍵も顔認証
◆ AIスピーカーで何でもリクエスト
◆ 室内にTモールジニーというアシスタント
◆ ロボットが作るカクテル
続いて、アリババが主催する「デジタルショップツアー」で回るコースを著者が体験しながら紹介し、次のようなショップの特徴を記しています。いずれも「ニューリテール」と呼ぶ、ネットとリアル店の融合です。
◆ スイーツショップ
◆ 鴨肉ショップ
◆ 無人書店
◆ Tモールグローバル
◆ アリババ経営のショッピングモール「チンチェンリー」
◆ ネット融合スーパー「フーマーシェンジェン」
◆ スマート中国茶ショップ「西湖茶社」
◆ アリババ未来ホテル
本書の後半では、最新キャッシュレスサービス、無人エンタメボックスについて、様々な事例が紹介されています。
この本の最後で著者は、デジタルチャイナの移動手段および、アリペイとウィーチャットペイのキャッシュレス決済における最新の動向を著者の体験を通して紹介しています。
あなたも本書を読んで、日本人が知らない「中国IT社会」の実像を、理解してみませんか。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!