「どんな人でも、どんな自分でも、自分を好きになることは可能だ」と述べて、「自分をどれだけ好きになり、どんな人としてとらえるかで、人生はまったく変わったものになってきます。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、鹿児島県出身で、化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの職業経験を生かして、働く女性へのアドバイスをまとめた書籍を刊行、46カ国を旅して旅エッセイも手掛ける作家、写真家の有川真由美さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
有川真由美『「ダメな自分」がちょっとしたことで好きになる7つの魔法』(毎日新聞出版)
この本は、自分のことを好きになり、自分に対して「安心感」を持つことができて、毎日が楽しくなるように、「ちょっとしたことで自分を好きになる7つの魔法」を紹介・解説している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.客観性の魔法 「もう一人の自分」になって自分のことを見る
2.言葉の魔法 言葉のチカラを利用する
3.環境の魔法 元気になれる環境を整える
4.行動の魔法 ちょっとだけ動いてみる
5.俯瞰の魔法 自分と他人に対する視点を変えてみる
6.想像力の魔法 イメージして、現実的に対処する
7.貢献の魔法 だれかの役に立つ
この本の冒頭で著者は、「自分のことが嫌いなのは、自分のことが見えていないから」と述べています。
そのためにはまず、「期待通りの自分」ではなく「前に進む自分」を好きになることだ、と言います。
続いて、「もうひとりの自分」から客観的に自分を見たり、「言葉のチカラ」を利用したりすることについて、大切なポイントを挙げています。私がとくに共感する点は以下の通りです。
◆ 他人の「いい人」になりすぎない
◆ 心がざわついたら、ひとまず深呼吸
◆ 心と体はいつも何かのメッセージを送っている
◆ 大きな決断をするときほど、直感で選ぶ
◆ 使う言葉を変えれば、人生が変わる
◆「たぶんこうなる」と素晴らしい未来を予言する
◆「明るい未来」は、それを信じた人に与えられるもの
◆ できない「理由」ではなく、できる「方法」を考え続ける
◆「ちょうどいい」と受け入れると、焦りや不安から解放される
◆ 感謝の習慣ほど、幸せになる習慣はない
◆ 自分が発した言葉は、自分のオーダーしたように返ってくる
◆ 相手にかける言葉はすべて人間関係をつくっていく
本書の中盤では、自分を好きになる「環境」と「行動」の魔法について、次のようなコツが書かれています。主なポイントを挙げておきます。
◆ がんばるより、時間、場所、人間関係の環境整備をする
◆ 「不要」「不快」「不適」のモノはすぐに捨てる
◆ さくっと行動できる仕掛けを作る
◆ 自分の成長と経験のためにお金を使う
◆ 志は高く、目標は低く設定する
◆「これだけは続けている」という習慣をひとつもつ
◆ 焦っているときほど、ゆっくり動く
◆ アウトプットの場を用意して、得意技を磨く
この本の後半では、「俯瞰」と「想像力(=イメージ)」にフォーカスして、自分を好きになる魔法を紹介しています。私が共感する魔法は以下の通り。
◆「自分の正しさ」を疑う
◆ 自分のまわりのサポーターに気づく
◆ 結果が出なくても「焦らず、コツコツ」
◆「あたりまえ」に感謝する
◆「自分なりの戦略」を見つける
◆ 言い訳をしないことは、自分の人生のハンドルを握ること
◆ なりたい自分を鮮明にイメージする
◆「健康」「学び」「大切な人」を後回しにしない
この本の最後で著者は、誰かの役に立つ「貢献」の魔法について解説しています。とくに次のメッセージは心に響きます。
◆ 自分はこの世界に必要とされている
◆ 「人の役に立てる喜び」は生きる力になる
◆「好きでやっている」と思えば、お返しは「ボーナス」になる
◆ 相手を主役にして話せる人は、長い目で見るとトクをしている
本書を読むと、人は「喜び」を与えてくれる人を好きになる、ということがよくわかります。喜びとは、「嬉しい」「楽しい」といった感情だけでなく、「ほっとする」「癒される」「自分でいられる」「元気がわいてくる」など、すべてのプラスの感情をさすそうです。
あなたもこの本を読んで、「こんな自分っていいな」と誇りを持てるようになってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2471日目】