2020年の東京五輪が開催される年までに、日本と世界がどうなっているかを展望して生き抜くための「知の指針」を示している書があります。
本日紹介するのは、経済学者で内閣の仕事も経験し、政策にも精通している竹中平蔵さんが書いた、こちらの最新刊新書です。
竹中平蔵『大変化 経済学が教える2020年の日本と世界』(PHP新書)
この本は、豊富なデータと経済学的・地政学的観点から、人口問題、景気動向、人工知能、国家戦略特区、インバウンド政策などの未来を読み解く刺激的な論考です。
ますます不確実性を増す世界を航海する羅針盤のようにこの本は使うことができます。本書は以下の6部構成から成っています。
1.2020年東京五輪は、日本にとって最大かつ最後のチャンス
2.いよいよ「イノベーションと英語の時代」が日本にも到来する
3.「正社員」より「自由な働き方」を目指す時代
4.2020年、日本経済の再生なるか
5.財政健全化への道、問題は改革実行力
6.世界経済、変化する者だけが生き残る
本書の冒頭で著者は、マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボに掲げられている、「 The Principles 」 と題された9つのキーフレーズを紹介しています。
インターネットが登場する前( before internet )と登場後( after internet )では世の中のパラダイムが変わったとして、具体的に9つの大きな変化を掲げている、ということです。
その中で著者の竹中さんが最も注目しているのが以下のフレーズです。
「 Compass over Maps 」
地図よりもコンパスが重要な時代になる、ということです。変化の激しい現代という時代は、地図はすぐに上書きされてしまいます。
しかしながら、どれほど地形や境界線が変わっても、コンパスがあれば自分が進むべき道がわかります。針路はそれぞれが決めることですが、その根拠となる自分なりの哲学や座標軸を持つことが、これからの時代には重要だ、ということです。
先の見えない今の時代には、改めてリベラルアーツ教育が重視されているのは、しっかりとした自分の「軸」を持つことで、いかなる変化にも対応できる応用力が身につくからでしょう。
本書は単なる未来予測の本ではなく、さまざまな分野の知見や政策の実際も考慮して世界の流れを読み、そうした中でいかに生きるべきか、というところまで踏み込んで考察しています。
詳細はぜひ、本書を読んで頂きたいのですが、竹中さんの分析を支える名著が多く紹介されているので、以下にその中から、私も読んで感銘を受けた書籍を中心に紹介しておきます。
あなたも本書を読んで、2020年の東京五輪をチャンスと捉えて大変化の時代を活かした生き方を追求してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を