「日本人の体質」を研究することにより、健康長寿に役立つことが科学的に裏づけられた4つの習慣を選び出し、解説している本があります。
本日紹介するのは、京都大学大学院医学研究科を修了、内科医で京都大学医学博士の奥田昌子さんが書いた、こちらの書籍です。
奥田昌子『「日本人の体質」研究でわかった長寿の習慣』(青春新書)
この本は、日本人(またはアジア人)の体質を欧米人などと比較しながら、その食生活、環境、遺伝、運動などの生活習慣を分析し、長寿とのかかわりについて解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.日本人ならみんな長生き? 平均寿命の大誤解
2.世界の長寿食で、日本人も長生きできるか
3.遺伝、環境・・・寿命の決め手が見えてきた
4.「日本人の体質」に合う健康寿命を延ばす食生活
5.最新医学でわかった! 老化のしくみ
6.人生100年時代を健康に過ごすための生活習慣
この本の冒頭で著者は、健康のうちに100歳をむかえるための「百活習慣」、すなわち健康寿命を延ばすための基礎知識を、食生活、遺伝、老化に関する研究、運動など、様々な観点から考察し解説する、と述べています。
そして結論として、健康長寿につながることが科学的に裏づけられた「4つの習慣」を以下の通り、提示しています。
1.魚を中心とする動物性蛋白質、大豆、海藻、緑黄色野菜をしっかり食べること
2.腹八分目
3.有酸素運動
4.困難にみまわれても「大丈夫、何とかなる」「もっとよくなる」と未来に目を向ける考え方
これら「4つの習慣」が本書の結論ですが、こうした書籍としては珍しく、どこにもこの「4つの習慣」をまとめて書いている箇所がなく、本文の中に、しかも章を跨いで一度しか書かれていないため、注意して読まないと、4つを見つけることができません。
おそらく著者としては、結論だけ読まずに、きちんとその科学的根拠や周辺知識も吸収して欲しいという意図のもとに、敢えて分かりにくく書いているのかも知れません。
これ以外にも、次の習慣は「健康長寿」に密接に関係することとして、印象に残りました。参考までに、箇条書きで掲載しますので、毎日の生活の中でぜひ活用してください。
◆ タバコを吸わないこと
◆ 勉強
◆ 新しい経験
◆ 善玉HDLの濃度が高い
◆ 本を読む、絵を描く、人に会うなどの創造的な生活を送ること
◆ カロリー制限と運動の組合せ
◆ 毎日の筋力トレーニングによる筋力維持、体操、散歩(有酸素運動)
◆ ビタミンD、C、Eをしっかり摂る(魚、豆類、果物、緑黄色野菜から摂る)
あなたも本書を読んで、日本人の体質に合った「長寿の習慣」を学んで実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!