「知的に生きることは、人生を何倍にも充実させる」と繰り返し説く本があります。あの名著『知的生活の方法』から34年経って、渡部昇一さんが新しい発想と実践のすすめを書いた、こちらの書を今日は紹介します。
渡部昇一『知的余生の方法』(新潮新書)
この本は、昨日2015年7月15日付ブログ記事のドキュメンタリー『定年前起業への道-57歳からの挑戦!』の第58回にて紹介しました。まずは、こしらのリンクからどうぞ。
本書は、著者の渡部さんが、人生の時間が増えた現代の人々が、「人生後半での発想や価値観」を新しく修正していくことを目的に著しました。
人間の思考や生きることの本質は不変で、できるなら「知的な生活」を送りたいという、根源的な欲求を皆、持っているのではないでしょうか。
本書は、以下の7部構成から成っています。
1.年齢を重ねて学ぶことについて
2.健康と知恵について
3.余生を過ごす場所について
4.時間と財産について
5.読書法と英語力について
6.恋愛と人間関係について
7.余生を極める
著者の渡部さんは、「年を重ねて学ぶこと」について冒頭に記しています。儒学者・佐藤一斎さんの言葉「壮ニシテ学ベバ、即チ老イテ衰ヘズ」を引用しながら、「学ぶ」ことの重要性を説いています。
仕事をしながら学んでいる人は、定年後も知的アウトプットができるようになります。
毎日の「晩酌」よりも、「内発的興味」を楽しむことにしていけば、定年退職後も知的な興味がどんどん湧いてきて、「知的余生」が送れる、と著者は言います。
そのほかにも「知的生活」を送るためのチェックポイントがあり、さまざまな先人の事例も紹介されています。
著者が影響を受けた人として、神学・哲学・宗教の探求、とりわけ仏教がいい、というアドバイスも書かれています。
また、アレクシス・カレルの『人間-この未知なるもの』に、時間についての考察があります。
時間には次の2つがあります。
1.物理的時間
2.内なる時間
また、『論語』には、仁者=仁者寿と書いてあり、本は楽しさを伝えてくれます。「任者は命長し」ということで、読者は長寿であると言われています。
この本には2冊の元になる書があります。
まず一冊目は、100万部を超える売上となった名著『知的生活の方法』(講談社現代新書)です。
二冊目が、『知的生活の方法』を書くきっかけとなり、その前に「知的生活」に関して論じていた、こちらの本です。
A・Gハマトン『知的生活』(三笠書房)
あなたも、「知的生活」を提唱して大きな支持を受けた渡部昇一さんの原点の書を辿ることで、「知的生活の実践」をめざしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!