「好きなときに、好きな場所で、好きな仕事をして、お客様に喜ばれて、自在に稼ぎ、人間関係のストレスゼロで働く生き方は楽しいと思いませんか?」と問いかけ、「小さくビジネスをはじめるひとり起業家なら、あなたもそんな働き方・生き方が可能です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1962年生まれ、立教大学社会学部を卒業、中堅広告会社に勤務した後、28歳で独立し、広告制作会社を設立したのを皮切りに、様々なビジネスを立ち上げ、試行錯誤しながら現在は、ファーストアドバンテージ有限会社代表取締役、プロ講演家、ランチェスター経営認定講師、米国NLP心理学協会認定ビジネスマスターなど、ひとりビジネスで活躍する酒井とし夫さんが書いた、こちらの書籍です。
酒井とし夫『小さくはじめる起業の教科書』(日本能率協会マネジメントセンター)
この本は、30年近くひとり起業家として実際にスモールビジネスを行ってきた著者が、実体験から学んだ小さなビジネスを成功に導くための準備と心構え、戦略と戦術、マーケティングと営業、Webマーケティングなどについて解説している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.まずはじめに、陥りやすい起業のワナを知っておこう!
2.起業に必要な8つのこと
3.起業の不安を打ち消す準備と心構え
4.ひとり起業で勝ち抜くための戦略と準備
5.早く成果を出すためのマーケティングと営業
6.成功のためのWebマーケティング
この本の冒頭で著者は、「好きなときに、好きな場所で、好きな仕事をして、お客様に喜ばれて、自在に稼ぎ、人間関係のストレスゼロで働く生き方は楽しいと思いませんか?」と述べています。
小さくビジネスを始めるひとり起業家なら、そんな働き方・生き方が可能だ、と著者は言います。
日本の企業数358.9万社のうち、大企業1.1万社、中規模企業53万社、小規模事業者304.8万社と、実に全体の85%を小規模事業者が占めていて、「ひとり起業家」という生き方が当たり前の時代になってきた、と著者は提唱しています。
続いて、陥りやすい「起業のワナ」が示されていて、それらに注意しながら、以下に挙げる「起業に必要な8つのこと」として、経営の8大要因を解説しています。
◆ 商品
◆ 地域
◆ 業界と客層
◆ 営業
◆ 顧客維持
◆ 組織
◆ 資金
◆ 時間
これら「経営の8大要因」のうち、とくに営業の基本セオリーである次の4分類は重要です。
1.見込み客発掘
2.契約締結
3.リピート購入
4.紹介獲得
本書の中盤では、起業の「準備と心構え」および、ひとり起業で勝ち抜くための「戦略と戦術」について解説しています。ポイントは以下の通り。
◆ 事業コンセプトは「悩み解決型のビジネス」
◆ ひとり起業の基本は「コストをかけない事業」
◆ LTV(=ライフ・タイム・バリュー)の視点で継続的な利益を図る
◆ 顧客との接触頻度を維持する
◆ 特徴が打ち出せる「すき間」に一点集中する
◆ 顧客が望んでいて、競合他社は提供できないが、自社は提供できる価値である「バリュープロポジション」を提供する
この本の後半では、マーケティングと営業、およびWebマーケティングについて解説しています。主なポイントは以下の通り。
◆ キャッチコピーで商品価値を高める
◆ 口コミで拡げる仕組み(=「マイフレンド・ジョン・テクニック」)を活用する
◆ 自分でホームページを作ってみる
◆ マルチ・エントランス戦略で入り口を増やす
◆ キーワードは見込み客の質問
◆ ワードプレス、YouTube、ブログを使ってSEO対策をする
さらにポイントの最後に、ブログを使うことが記されています。さらにブログの情報拡散ツールとして、フェイスブック、ツイッター、インスタグラム、LINEが挙げられており、それぞれの特徴に応じた活用法が重要です。
あなたも本書を読んで、小さくはじめる「ひとり起業」で、自宅をオフィスにして、楽しく働くライフスタイルを手に入れてみませんか。
2021年2月28日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第194回】小さくはじめる「起業の教科書」にて紹介しています。
毎日1冊、ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2428日目】