「残念ながら ”ただ書く” だけでは、文章力は伸びていきません。大事なのは、できるだけ早く『書き方の基本とコツ』を身につけてしまうことです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、出版社で編集者・記者を務めたのちライター&インタビュアーとして独立、27年間で3800件以上の取材・執筆歴がある山口拓朗さんが書いた、こちらの書籍です。
山口拓朗『思い通りに速く書ける人の文章のスゴ技 BEST100』(明日香出版社)
この本は、著者が25年以上の年月をかけて身につけてきた「文章の書き方のスゴ技」をまとめた書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.伝わる文章の 基本ルール
2.言いたいことを最速で伝えるために 速く短く書く
3.社会人として恥ずかしくない文章を 正しく書く
4.自分も相手もラクになる 伝わるメールを書く
5.心に刺さる文章を書いて 相手を動かす
この本の冒頭で著者は、「思い通りに速く書ける人」になるために、次の5ポイントを挙げて説明しています。
◆ 誤解させないように書く
◆ 相手(ターゲット)を明確にする
◆ 文章の目的を決める
◆ 読む人のニーズを把握する
◆「自問自答」をくり返して書く
本書の前半では、「伝わる文章の 基本ルール」ついて以下のポイントを説明しています。
◆ ひとつの文章に情報(メッセージ)を盛り込みすぎない
◆ あいまいな表現は避け、具体的で正確な情報を伝える
◆ 専門用語や難解な表現は言い換え、堅苦しい表現はやさしい表現に変える
◆ 重要な情報は先に伝え、類似の情報はまとめて書く
◆ 文章の目的に応じて、効果的な「型」を選び、型に沿って文章を書く
この本の中盤では、「言いたいことを最速で伝えるために 速く短く書く」および「社会人として恥ずかしくない文章を 正しく書く」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 文章の内容を吟味し、重要性の低いもの、くどい言い回しなどをカットする
◆ 結論を冒頭ではっきりと書き、余計な前置きや注釈は省く
◆ カッコや中黒(・)を使い、誤解されにくい文章を書く
◆「~こと」「~もの」「の」や接続詞の使い方に注意する
◆ ChatGPTなどの生成AIを活用し、文章作成の手間を省く
◆ 主語と述語を対応させるなど、論理的につじつまを合わせる
◆「さ入れ言葉」「二重敬語」など、誤った表現を使わない
◆ 間違いやすい言い回し・表現を覚え、文章で使わないように注意する
◆ 修飾語の順番を最適化して誤解されないようにする
◆ 接続詞を適切に使う
本書の後半では、「自分も相手もラクになる 伝わるメールを書く」および「心に刺さる文章を書いて 相手を動かす」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 件名は用件がひと目で分かるものにし、本文の内容を最適化する
◆ 箇条書きや空白の行を使うなど、メールの見た目にも気を配る
◆ お願いや指示はソフトに行い、クッション言葉も活用する
◆ 報告・連絡・相談のメールは要点を簡潔に書く
◆ お礼のメールは具体的に喜びを書き、相手との人間関係を深める
◆ 読む人が感情移入できるように、具体的な描写を盛り込む
◆ 五感を刺激するシズルを書き、読む人の頭にイメージを浮かび上がらせる
◆ 読む人と同じ視点や価値観を書き、親しみを感じさせる
◆ 文章の最後に「行動を促す言葉」と「行動することで得られるメリット」を書く
◆ 不安・恐怖・ベネフィットを伝え、読む人に「自分事」として関心をもってもらう
この本の締めくくりとして著者は、「文章の書き手は、いつも思考しています。脳内で『情報収集⇒情報整理⇒情報伝達』というIN⇒OUTのサイクルも回しながら言語化していく行為は、その本人に、驚くほどの自己成長をもたらします。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「文章のスゴ技 BEST100」を学び、思い通りに書ける人を目指してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3548日目】