「AIに仕事を奪われる時代、最後に残る“スキル”は、投資家の思考力である。」――そんな強烈なメッセージから始まるのが、ベストセラー『教養としての投資』の著者が放つ最新作です。
本日紹介するのは、京都大学法学部卒・ロンドンビジネススクール修士、農林中金バリューインベストメンツ株式会社(NVIC)常務取締役兼CIOとして日本の長期厳選投資を牽引するファンドマネージャー、奥野一成(おくの・かずしげ)さんの、こちらの新刊書籍です。
奥野一成『武器としての投資 AI時代を生き抜く資産とキャリアの築き方』(KADOKAWA)
この本は、「AIと金利が支配する新しい世界」で生き残るための“投資思考”を磨く教科書です。
単なる資産形成ではなく、「企業の成長に参画するオーナー型投資」を通して、働き方・キャリア・人生を根底から変える方法を提唱しています。
著者は言います。「投資とは、お金を増やす行為ではなく、“価値を見抜く力”を鍛える行為である。」
それこそが、AIに代替されない “労働者3.0” への進化の鍵なのです。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.なぜAI時代に投資家の思考法が必要なのか?
2.労働者3.0のスキルセットとは?
3.「オーナー型株式投資」と「売買型株式投資」
4.オーナー型株式投資に適した投資基準――構造的に強靭な企業の要件
5.日本のビジネスパーソンの未来――労働者3.0とオーナー型株式投資の相互作用
本書の前半では、「AI時代に投資思考が必須である理由」を明快に解き明かします。主なポイントは以下の通りです。
◆ AIは “情報の処理” は得意だが、“価値の洞察” はできない
◆ 「所有のセンス=オーナーシップ」を持つ者だけが生き残る
◆ 投資家の思考法は、「変化を恐れず構造を見抜く力」を養う
◆ キャリアの安定は「所属」ではなく「所有」から生まれる
◆ “お金と仕事” の不安は、真の投資マインドでしか解消できない
この本の中盤では、著者が提唱する「オーナー型株式投資」の核心を解説します。主なポイントは次の通りです。
◆ 日々の売買ではなく、“企業の一部を所有する” という意識を持つ
◆ 暴落時に手放さないのは、“共に成長するパートナー” だから
◆ 構造的に強い企業とは、“時間が味方するビジネスモデル”を持つ企業
◆ 財務諸表よりも、“経営者の哲学と資本配分のセンス” を読む
◆ オーナー投資は、AI時代の「自己成長装置」である
本書の後半では、投資思考をキャリアデザインに応用する「労働者3.0」への進化を提案しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 労働者1.0=時間を売る、2.0=成果を売る、3.0=資本と知識を育てる
◆ 投資家としての視点が、働き方の選択肢を増やす
◆ NISAや企業型DCは “貯金箱” ではなく、“自立のインフラ”
◆ AIが代替できないのは、“構造を読み、判断する人間”
◆ 「仕事=自分の企業への投資」と捉えたとき、キャリアは最強になる
本書の魅力は、「資産形成」と「キャリア形成」を一体化させた “人生ポートフォリオ論” にあります。
投資とは、単に株を買うことではなく、「どの価値に自分の時間を預けるか」という人生の意思表明です。
奥野さんはこう語ります。「投資とは、“長期”という時間を味方につける、生き方の哲学だ。」
短期的な価格変動に振り回されるのではなく、長期的な成長に参画する「オーナー型マインド」が、AI時代を生き抜く唯一の武器となる――。
“お金とキャリアの教養” を同時にアップデートしたい人には、必読の一冊です。
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では、今日もハッピーな1日を!【3909日目】










