「才能は“与えられる”ものではなく、努力を続けた後に“作られる”ものである」――そんな力強いメッセージから始まる一冊があります。
本日紹介するのは、1979年香川県生まれ。雑誌『BOMB!』、『STUDIO VOICE』、写真集や書籍の編集者を経てフリーに。2014年、クリエイティブディレクターの沼畑直樹氏とともに『Minimal&ism』を開設。初の著書『ぼくたちに、もうモノは必要ない。』は26カ国語に翻訳され80万部以上のベストセラーとなり、本書『ぼくたちは習慣で、できている。』は12カ国語に翻訳、累計20万部突破。いずれも増補した文庫版がちくま文庫より発売中の、作家/編集者・佐々木典士(ささき・ふみお)さんが書いたこちらの書籍です。
佐々木典士『ぼくたちは習慣で、できている。【増補版】』(ちくま文庫)
本書は、「自分は意志が弱い」と思い込んでいるすべての人に向け、習慣を科学的かつ実践的に身につける方法を提示した一冊です。才能は先天的に与えられるものではなく、行動の積み重ねによって形成され、その行動を続けるための最強の仕組みが「習慣」だと説きます。
著者は、「やる気があるから行動するのではなく、行動するからやる気が生まれる」という逆転の発想を提示。さらに、習慣を身につけるための55のステップを通じて、誰もが “続けられる人” になるための方法を解説しています。文庫版あとがきでは「新型コロナウイルスと習慣」にも触れ、時代の変化に応じた習慣のあり方を考察しています。
本書は以下の4部構成から成っています。
1.意志力は、生まれつき決まってる?
2.習慣とは何か?
3.習慣を身につけるための55のステップ
4.ぼくたちは習慣で、できている。
この本の冒頭で著者は、「才能や努力は特別な人だけのものではなく、行動を習慣化することで誰もが手にできる」と語ります。人は習慣に支配されており、その習慣を少しずつ変えることが、自分を根本から変える唯一の方法だと力説します。
本書の前半では、「意志力は、生まれつき決まってる?」および「習慣とは何か?」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 意志力は有限であり、誰でも一日のうちで使える量に限りがある
◆ 習慣化によって意志力の消耗を減らし、重要なことに集中できる
◆ 習慣は無意識で行える行動であり、脳の負荷を減らす効果がある
◆ 望ましい習慣を選び、日常生活の中に組み込むことが成功の近道
◆ 習慣は環境・仕組み・行動パターンによって強化される
この本の中盤では、「習慣を身につけるための55のステップ」について具体的に解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 悪循環を断ち切り、まず“やめる”ことを決める
◆ 小さな一歩から始め、成功体験を積み重ねる
◆ 行動のトリガー(きっかけ)を設定して習慣を固定化する
◆ 環境を整え、誘惑を遠ざけることで継続を容易にする
◆ 習慣化の進捗を記録・可視化し、自己評価を高める
本書の後半では、「ぼくたちは習慣で、できている。」を中心に、習慣の本質と自己変革の可能性を考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 習慣こそが“努力”の正体であり、意志や根性に頼らない継続の仕組みとなる
◆ 偉大な成果を残す人も、日々の小さな習慣の積み重ねを大切にしている
◆ 習慣は自分の価値観や生き方を形づくる根源的な要素である
◆ 良い習慣は人生を豊かにし、悪い習慣は人生を蝕む
◆ 習慣を変えることは、自分の未来を選び直すことに等しい
この本の締めくくりとして著者は、「完璧な習慣を目指す必要はない。小さな変化を積み重ねることで、人生は確実に変わっていく」と述べています。
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では、今日もハッピーな1日を!【3813日目】