マイクロソフトで学んだ「時間と場所にとらわれず結果を出す会社のつくり方、個人の働き方」を提唱している本があります。
本日紹介するのは、日本マイクロソフト・業務執行役員の越川慎司さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
越川慎司『新しい働き方 幸せと成果を両立する「モダンワークスタイル」のすすめ』(講談社)
この本は、2011年2月に品川への本社集約移転以降、5年間で80万人の見学者(社内ツアー)を集めた、日本マイクロソフトが実施している「ワークスタイル変革」を紹介している書です。
日本マイクロソフトおよび著者の越川さんが目指す「新しい働き方」は、幸せと成果を両立する「モダンワークスタイル」です。
それは、「時間・場所・会社に縛られない働き方」で、まさに変化に対応して進化するワークスタイルだ、と本書では説明しています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.間違いだらけの「働き方改革」
2.マイクロソグトが目指す「ワークスタイル変革」
3.より大きな成果をあげる「アチーブモア」な働き方
4.そしていま、私のモダンな働き方
5.「周囲を巻き込む力」で決まる
6.モダンワークスタイルが開く未来
本書の冒頭で著者は、現在わが国で議論が盛んな「働き方改革」は、会社の制度という器を変えるだけの取り組みが多く、それでは失敗する、と述べています。
マイクロソフトでは、様々な制約を設定した、従来の「在宅勤務制度」から、一切の制約を取り払った、新しい「テレワーク勤務制度」を導入しました。
実際に、事業生産性の26%アップ、女性の離職率40%減少、紙の書類49%削減、ワークライフバランス満足度40%向上など、めざましい成果を挙げています。
私も実際に、月額1,000円ですべてのクラウド管理を可能にし、つねに最新バージョンの Office が使用できる 「Office365」や、タブレット端末とノートPCの両方の良さを体現した「Surface Pro 4」など、マイクロソフトのPCやサービスを活用して、ノマドワーキングを実現しています。
また本書では、日本マイクロソフトのオフィス風景写真、越川さんの実際の勤務スケジュール、お土産の写真まで紹介されていて、イメージが湧き、参考になります。
新しい働き方を目指す起業家の方はぜひ、本書を読まれることを強くお薦めします。
また本書の巻末に、著者の越川さんのビジネス人生の中で感銘を受けたとリーダーの言霊が、「私の人生を動かした12の言霊」として紹介されていますので、以下に記しておきます。
1.不確実性というリスクを負えるかどうかでスピードが決まる
2.100%の情報より即座の実行
3.顧客から逃げてはいけない
4.人間力を上げなさい
5.説明より提案をしてくれ
6.どちらでも支援するよ
7.メンバーの成功がリーダーの成功
8.健康が最高優先順位
9.終わりを意識して目標を立てる
10.目標を意識して今日を過ごす
11.成長することの楽しさを追う
12.プロフェッショナルという危険な意識
この中に、私が普段から意識して心に留めている言葉がいくつも紹介されていて驚きました。「言霊」の力は、やはり強いのです。
あなたも本書を読んで、時間と場所にとらわれない、生産性を上げる「新しい働き方」をめざしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を