『悪魔の習慣を断ち切れ』
「あなたの人生を支配しているのは、本当に “あなた” ですか?」ー そんな挑発的な問いから始まる、衝撃の一冊です。
本日紹介するのは、1883年バージニア州生まれ。13歳で新聞記者として活動を始め、成功哲学の金字塔『Think and Grow Rich』をはじめとする名著を残した自己啓発の巨匠ナポレオン・ヒルが書き、立命館大学文学部卒(心理学専攻)の翻訳者・児島修氏が新訳を手がけた、こちらの書籍です。
ナポレオン・ヒル『悪魔の習慣を断ち切れ』(アチーブメント出版)
この本は、70年以上封印されていた “禁断の書”。旧邦題『悪魔を出し抜け』として知られる作品の待望の新訳版です。
成功も失敗も、その源はすべて「思考」にある。しかし、多くの人は “恐れ” や “思い込み”から生まれた惰性の習慣に気づかないまま、人生を明け渡している――。
その無意識の罠を「悪魔との対話」という大胆な形式で浮き彫りにし、自らの思考を取り戻す方法を示します。
本書は、以下の12部構成から成っています。
1.アンドリュー・カーネギーとの出会い
2.「架空の相談役」との対話
3.悪魔との奇妙な対話
4.惰性の習慣
5.睡眠リズム
6.原則①―明確な目標を持つ
7.原則②―自制心
8.原則③―逆境から学ぶ
9.原則④―環境/性格を形づくるもの
10.原則⑤―時間
11.原則⑥―調和
12.原則⑦―警戒心
本書の前半では、ヒルがアンドリュー・カーネギーとの出会いを通じて成功哲学を探究する過程が描かれます。そして物語は、「悪魔」との対話という象徴的な場面へと進みます。主なポイントは以下の通りです。
◆ 人生を支配するのは外部ではなく “思考”
◆ 多くの人は「惰性」によって生きている
◆ 恐れは最大のコントロール装置
◆ 教育や社会制度も惰性を強化する
◆ 主体的思考を取り戻すことが第一歩
この本の中盤では、「惰性の習慣」の正体が具体的に解き明かされます。ヒルは、悪魔が人間を支配する最大の方法は “流されること” だと語ります。主なポイントは次の通り。
◆ 明確な目標を持たない人は流される
◆ 自制心こそが自由への鍵
◆ 逆境は思考を鍛える最高の教材
◆ 環境は人格を形成するが、選択もできる
◆ 時間をどう扱うかで人生は決まる
本書の後半では、人生を主導するための7つの原則が提示されます。精神論ではなく、日々の思考と習慣の再設計です。主なポイントは以下の通りです。
◆ 明確な目標設定が惰性を断つ
◆ 自制心が感情の暴走を止める
◆ 逆境から意味を抽出する力
◆ 調和が人間関係を安定させる
◆ 常に警戒心を持ち、思考停止を防ぐ
読後に感じるのは、「敵は外にいない」という厳しい真実。ヒルが描く “悪魔” とは、他者でも社会でもなく、私たち自身の中に潜む「考えない習慣」「恐れ」「先延ばし」です。
私は日々、キャリアやビジネスについて発信していますが、結局のところ、成果を分けるのは “思考の質”。この本は、思考を取り戻すための強烈なリマインダーです。
自己啓発書の枠を超えた、哲学的であり心理学的でもある一冊。現状を変えたい人、惰性から抜け出したい人に強くおすすめします。
思考力やキャリア戦略については、YouTubeチャンネル「大杉潤のYouTubeビジネススクール」でも解説しています。ぜひチャンネル登録もお願いします。
では、今日もハッピーな1日を!【4005日目】







