「今、アドラー心理学への注目が高まっているということは、多くの人が『依存』ではなく『自立』を欲しているからだと考えられるのです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1947年栃木県生まれ、早稲田大学卒業後、外資系企業の管理職などを経て、1985年にヒューマン・ギルドを設立し、アドラー心理学に基づくカウンセリンング、カウンセラーの養成をしてきた有限会社ヒューマン・ギルド代表取締役、ハリウッド大学院大学客員教授、アドラー心理学カウンセリング指導者、中小企業診断士の岩井俊徳さんが書いた、こちらの書籍です。
岩井俊徳『アドラー心理学 こころの相談室』(王様文庫)
この本は、今を生きる私たちにとっての悩みや課題をどう解決していけばいいのかを、アドラー心理学をもとに考えていく書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.どうして、自分だけが・・・ー上から目線、下から目線をやめてみる
2.小さなことでイライラしてしまうー「原因」ばかり探さなくていい
3.いろいろ気になることがあってー一つにまとめず「分解」してみると・・・
4.人のことを許せない気持ちーそれは「自分の問題」ですか?
5.プライベートを大事にしたいけれどーもう他人に踏み込まれることはない
この本の冒頭で著者は、「対人関係の問題を解決することは、よりよい人生に近づくことなのです。その方法を端的に言えば、相手に何かを求めるのではなく、自分で決めて行動するということです。」と述べています。
本書の前半では、「どうして、自分だけが・・・ー上から目線、下から目線をやめてみる」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 誰を好きで誰が嫌いかはあなたの問題ではない(課題の分離)
◆ 他人のことはわからない
◆ 受動的ではなく能動的な行動を
◆ 与えられた環境をどう受け止めるかは自分次第
この本の中盤では、「小さなことでイライラしてしまうー原因ばかり探さなくていい」および「いろいろ気になることがあってー一つにまとめず分解してみると・・・」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 必要なのは、自立を促す「勇気づけ」
◆ 他人ではなく、まず自分の行動から始める
◆ 眠れない夜は、今取り組むべき課題の解決を考えるためにある
◆ 課題を避けて「悩む」のではなく、課題に築面して「困る」
◆ おかれた環境をどう捉えるか
◆ 相手を変えようとするのをやめる
◆ 自分の居場所を作る
◆ 当面の目標、達成目標、そして、究極目標
本書の後半では、「人のことを許せない気持ちーそれは自分の問題ですか?」および「プライベートを大事にしたいけれどーもう他人に踏み込まれることはない」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 相手にも「幸せになる」権利がある
◆ ソーハラ(ソーシャル・ハラスメント)に注意
◆ 相手からの信頼を求める前に、自分から信頼すればいい
◆ 理不尽なことに直面した時は、より大きな枠組みで捉えてみる
◆「仕事」「交友」「愛」「セルフ」「スピリチュアル」の5つの課題のヴバランスを
◆ コミュニケーションで、人間関係をもっとスムーズに
◆ ベストよりもベターな関係を
◆「子どもの課題」か「親の課題」かを切り分けて考える
この本の締めくくりとして著者は、「人間は、環境や過去の出来事に運命を支配されるのではなく、自ら運命を想像する力がある」と述べています。
貴方も本書を読んで、アドラー心理学のエッセンスを学び、日々と生活や仕事で実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3191日目】