「歳を重ねることで人間の知恵が劣化するわけではありません。むしろ、経験が蓄積されるにつれ、より深い知恵となっていくのではないでしょうか。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1952年東京生まれ、専修大学マジック・サークル出身、1977年大学の同級生バルト小石とコンビを組み、コメディマジシャン・ナポレオンズのマジック担当としてプロデビュー、日本各地はもとよりヨーロッパ、アメリカ、カナダ、アフリカ、中国などでも公演、各国のテレビにも多く出演し、マジックの受領歴多数、2021年秋に相方を病気で亡くし、70歳にして新人のピン芸人マジシャンとなったナポレオンズ・ボナ植木さんが書いた、こちらの書籍です。
ナポレオンズ・ボナ植木『70歳からの価齢なる人生の楽しみ方』(イースト・プレス)
この本は、価齢なるマジシャンである著者が、トラブルを避けて快適に生活するノウハウを紹介している書です。
本書は以下の7部構成から成っています。
1.魔法の「快適生活術」
2.鷹揚なる「コミュニケーション術」
3.華麗なる「身だしなみ術」
4.壮健なる「健康術」
5.賢明なる「お金術」
6.安寧なる「メンタルコントロール術」
7.価齢なる「人生の楽しみ方」
この本の冒頭で著者は、「コミュニケーションや身だしなみ、心と身体の健康、お金などなど、人生に欠かせないテーマについても、うまくやっていく秘訣を種明かししていきます。」と述べています。
本書の前半では、「魔法の快適生活術」および「鷹揚なるコミュニケーション術」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 芸人としての心構え:➀周到に準備する、②先を予測する、③周りに気を配る、④健康に留意する
◆ 仕事を長く続けられたのは、価齢(価値がある年齢)による知恵のおかげ
◆ ワン・アヘッド・システム(一歩先を行く)で、ひとつ前に仕事をすでにしておく
◆ ワン・ビハインド・システム(あとに残しておき再活用する)
◆ バックアップ(予備を残す)もワン・ビハインド・システムから派生したもの
◆「当たり前」と思うことでも丁寧に伝える
◆ 良いと思ったら素直に褒める
◆「偉いのに謙虚」がかこいい
この本の中盤では、「華麗なる身だしなみ術」「壮健なる健康術」および「賢明なるお金術」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆「ワン・アヘッド・システム」で新しい靴やズボンを余分に買っておく
◆ 信頼できる「かかりつけ医」を持つ
◆ 指先を動かして認知症を予防
◆ 骨格を正し、身体のメンテナンスをする
◆ お金は「自分磨き」に使う
◆「内面のセレブ」を目指す
◆ 目的を目くらます「ミスディレクション(誤誘導)」
◆ 騙される二大要因は「欲望」と「快感」
本書の後半では、「安寧なるメンタルコントロール術」および「価齢なる人生の楽しみ方」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ ネットでの論争に終わりはない
◆「思い出の品」が心を潤す
◆「時間は戻らない。でも、時間が解決してくれる」
◆ 落ち込んだ時は、宇宙のことを考える
◆「天がした」と思えば、腹は立たない
◆ 仕事がうまくいっている人に近づく
◆「黄金の5年」計画を実践する
◆「夢」ではなく、「目標」を持つ
◆ 人生は「Y字路」の連続
◆ 人生とは面倒なことの連続で成り立っている
◆ 人生とは些細な希望の連続で成り立っている
◆ 人生は後ろ向きでボートを漕ぐようなもの(=先行きはわからない)
この本の巻末には、「スマホを使ったマジックの種明かし」が記されていて、興味深いです。
あなたも本書を読んで、「70歳からの価齢なる人生の楽しみ方」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3061日目】