「これまでの人生で得た価値観をそのまま持ち続けて、意味のない我慢をしたり、無理をしたり、気を使ったりもしています。」と述べて、心の断捨離を考え出したという本があります。
本日紹介するのは、1951年大分県生まれで、フランス文学、アフリカ文学の翻訳家として活動するかたわら、受験小論文指導の第一人者として活躍、250万部のベストセラーを含む多くの著書がある、樋口裕一さんが書いた、こちらの書籍です。
樋口裕一『65歳 何もしない勇気』(幻冬舎)
この本は、65歳を超えた著者が、「しなければならない」という考えを捨て、「もうしなくていい」と自分に宣言してしまうことを勧めている書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.我慢はしなくていい
2.無理はしなくていい
3.気をつかわなくていい
4.好きな人とだけつき合えばいい
5.楽しいことだけすればいい
この本の冒頭で著者は、タイでよく使われる「マイペンライ」という言葉を紹介しています。タイ人の南国気質の国民性を表す言葉として現地ではよく知られていますが、「気にするな」「なんとかなるよ」「気楽にいこう」というような意味です。
67歳になった著者の樋口さんは、組織の一員として働いたのは、私立大学の教授職を定年退職するまでの9年だけで、比較的自由な人生を送ってきたそうです。
それでも、65歳を過ぎて「高齢者」になったら、様々なものから解放されて自由になって、のんびり気ままに生きていけると思っていたことが外れて、しなければならないことが次々と出てきたそうです。
そこで、次のような「しなくていい宣言」を、自らにした、ということです。
◆ 力の衰えを嘆かなくていい
◆ 他人に従わなくていい
◆ 自分で決めたことだけすればいい
◆ リップサービスはしなくていい
◆ 大勢の中の一人でいい
◆ 自慢していい
◆ 過去の栄光にしがみついていい
◆ 見栄を張らなくていい
◆ 愚痴をこぼしていい
◆ ブレてもいい
◆ 「予定変更」が前提でいい
◆ 頑張らなくていい
◆ 余計な心配はしなくていい
◆ 他人ま任せにしていい
◆ やり遂げなくていい
◆ 不愉快な人とは縁を切っていい
◆ 気をつかわなくていい
◆ 人と違っていい
◆ 自分を大事にしていい
◆ お金を使わなくていい
またこの本の最後には、以下のような「楽しいこと」だけすればいい、と呼びかけています。
◆ 自分史を書いてみる
◆ ブログを始めてみる
◆ 旅に出てみる(ひとり旅をする)
◆ 楽器、語学、学問を楽しむ
◆ コンサートに出かけてみる
◆ クラシック音楽を聴いてみる
◆ 昔の映画をもう一度見る
◆ 美術館に行ってみる
◆ オペラのDVDを見る
◆ 夏目漱石を読み返す
あなたも本書を読んで、高齢者になったら「何もしない勇気」を持ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を