「日本は高齢社会のトップランナー。世界一、寿命が長い日本の女性たちが、100年ライフをワクワク楽しく生きていけば、日本も世界もシニア層に対する意識が変わるかも知れません。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1968年リクルート入社、「週刊住宅情報」（現SUMO）副編集長、「とらばーゆ」編集長、女性のライフ＆キャリア研究チーム長を経て、2008年に住友商事に転身、2017年独立したのち、ライフシフト・ジャパンに参加、慶應義塾大学大学院で人生100年時代のライフデザインの研究を始め、2020年慶應義塾大学SFC研究所上席所員、ライフシフト・ジャパン取締役CMOの河野純子さんが書いた、こちらの書籍です。
河野純子『60歳の迎え方 定年後の仕事と暮らし』（KADOKAWA）
この本は、ワクワクした気持ちで60歳を迎えるために、知っておきたいこと、やっておきたいことをまとめた「ライフシフトの旅」のガイドブックです。
本書は以下の５部構成から成っています。
１．60歳からの時間 人生100年時代のリアル
２．私の60歳の迎え方 ジタバタした50代のその先に
３．60歳からの仕事 「小さな仕事」を長く続ける
４．60歳からの暮らし 健康、家族、住まい、つながり
５．自分らしい60歳へ 「ライフシフトの法則」
この本の冒頭で著者は、「本書には、これまでの私の研究と、私が参加しているソーシャルベンチャー、ライフシフトジャパンでの活動を通じて出会ったライフシフター（ライフシフトの実践者）33人が登場します。」と述べています。
本書の前半では、「60歳からの時間 人生100年時代のリアル」について以下のポイントを説明しています。
◆ 85歳までは元気な「アクティブ期」、95歳までは自立して働ける
◆ 健康寿命は75歳ではなく、95歳
◆ 小さな仕事、自分で自分を雇う、時間を味方につける
◆「雇われる働き方」から「雇われない働き方」へシフト
◆ お金の不安を解消する唯一の方法はできるだけ長く働くこと
この本の中盤では、「私の60歳の迎え方 ジタバタした50代のその先に」および「60歳からの仕事『小さな仕事』を長く続ける」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 人生にマストはない
◆ 40代からは「健康」と「仲間」が大切
◆ 60歳までには「これだ」を見つけよう
◆ 自分のケースで生涯収支を試算することはとても大切
◆「ゼロで死ぬ」ことを目指す
◆ 人生で一番ワクワクしたことを思い出す
◆ 趣味や特技、やり残していること、「不安」「不満」を出発点に
◆ 社会課題、住んでみたい場所、家族や気の合う仲間と仕事をする
◆ とにかく動く、何かを始める
◆ 複数の仕事を組み合わせる、副業から始める、SNSを活用する
「複数の仕事を組み合わせる、年齢とともに変化させる」のケース（ライフシフターCase21）として、私 大杉潤のインタビュー記事のエッセンスを紹介してくれています。より詳しい内容は、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』（角川新書）ほか、以下の書籍を参照してください。
本書の後半では、「60歳からの暮らし 健康、家族、住まい、つながり」および「自分らしい60歳へ ライフシフトの法則」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 健康寿命を延ばす３原則：①バランスよい食生活、②適度な運動、③良質な休養・睡眠
◆ 元気だから働くのではなく、働くから元気になる
◆ 親の介護に向き合う時間は、自分の人生を考える時間
◆ 60歳からの住まいは３ステージ：①アクティブ期（60～85歳）、②セルフケア期（85～95歳、③要介護期（95歳～100歳）
◆ 孤独は肥満より死亡リスクが高い
◆ ライフシフトには４つの法則がある
◆ ①５つのステージ（心が騒ぐ、旅に出る、自分と出会う、学びつくす、主人公になる）
◆ ②旅の仲間（７人のキャラクター）と交わる
◆ ③自分の価値軸に気づく（社会価値・個性価値・生活価値）
◆ ④変身資産を活かす：時代の変化に必要な「変わるチカラ」
この本の締めくくりとして著者は、「まずご自身のライフシフト物語を惜しみなくお話しくださった33人のライフシフターの皆さんに心から御礼を申し上げます。」「ライフシフターはやはり学び続ける、変わり続ける人なのだと実感しました。」と述べています。
あなたも本書を読んで、人生100年時代の幸せな仕事と暮らしにポイントとなる「ライフシフト」のリアルを学び、自らも実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな１日を！【3601日目】
