「70代、80代になってゼロの状態から老いについて学ぶよりも、まだ若くて体力も柔軟性もある60代から、徐々に老いについて知っていくことが、私は一番望ましいと考えています。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1960年大阪府生まれ、東京大学医学部卒、東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学学校国際フェローを経て、現在は精神科医、国際医療福祉大学大学院教授、川崎幸病院精神科顧問、和田秀樹こころと体のクリニック院長で、30年以上にわたり、高齢者医療の現場に携わっている和田秀樹さんが書いた、こちらの書籍です。
和田秀樹『60歳からはやりたい放題』(扶桑社新書)
この本は、「心」、「体」、「環境」が激変する60代が第2の人生を楽しむためのターニングポイントであるため、変化に対する正しい対応策を知ることで、必要以上に将来を怖がらず、みなさんが自分の生きたいように生きられることを願って記された書です。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.60代以降は「嫌なことはやらない」
2.好物を食べれば脳も体も健康に!
3.「新しい体験」で前頭葉を活発に
4.良い医師や病院の選び方とは?
5.「認知症、うつ病、ガン」を怖がりすぎない
6.嫌な人と付き合うよりは孤独でいい
7.お金を使うほど幸福感は高まる
8.60代からこそ、人生を最高に楽しめる!
この本の冒頭で著者は、「60代からは ”やりたい放題” に生きることこそが、若々しさを保ち、頭の回転も鈍らせないための秘訣だ」「老いとどうしたら上手に付き合えるのかを知る ”心の老い支度” をするだけで、不安な気持ちがぐっとラクになる」と述べています。
本書の前半では、「60代以降は嫌なことはやらない」および「好物を食べれば脳も体も健康に!」について、以下のポイントを説明しています。
◆ 60代から拡大する「健康格差」
◆ 免疫機能を高めるには「嫌なことはやらない」
◆ 肉を食べてトリプトファンを摂り、コレステロール濃度が高い方がセロトニンが脳へ運ばれる
◆ 食べたいものは体が欲しているもの
◆ 特定の食べ物を過剰に摂取する「フードファディズム」に注意
◆ クロード・ショーシャ博士の「タイムリー・ニュートリション」
◆ 食べる順番は「懐石料理の食べる順番」がベスト、炭水化物は最後に
◆ お酒は「糖化」や「酸化」をしにくいワインがお勧め
この本の中盤では、「新しい体験で前頭葉を活発に」「良い医師や病院の選び方とは?」および「認知症、うつ病、ガンを怖がりすぎない」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 60歳以降に欠かさずやってほしい習慣は「散歩」
◆「若作り」が老化にストップをかける
◆ 60歳以降に欠かせない「男性ホルモン」
◆「本物」がわかる高齢者の感性
◆ 高齢者に大学病院はふさわしくない
◆ ケアマネさんと仲良くして情報収集を
◆ 健康診断を受ける価値はない
◆ 受ける価値があるのは「心臓ドック」と「脳ドック」
◆ 70~80代になればアルツハイマー型認知症の傾向が出る
◆ 会話を増やせば認知症予防になる
◆ 脳トレよりも効果がある「楽しいことをやる」
◆ 日常生活が最高の認知症予防
◆ ひとり暮らしは日々の生活で頭を使うので認知症が進まない
◆ 認知症と間違われやすい「老人性うつ」
◆「喪失体験」が多い60代からは、会社以外の人間関係を作っていこう
◆ ガンは治療をしなければ、「理想的な死に方」
本書の後半では、「嫌な人と付き合うよりは孤独でいい」「お金を使うほど幸福感は高まる」および「60代からこそ、人生を最高に楽しめる!」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 嫌な人と付き合うくらいなら孤独でもいい
◆ 孤独は避けるべきものではない
◆ 心配しないために「働き続ける」選択肢
◆ 介護保険をためらう必要はない
◆ 子どもにお金を残すよりも投資
◆ 介護士さんを雇うほうが合理的
◆ お金はどんどん使った方が幸せになれる
◆ 消費で生活はより豊かになる
◆「どこで死ぬか」は決めておこう
◆ 終の棲家は60代までに決めておこう
◆ 60代になったら、どんどん自己主張しよう
◆ 人生は壮大な実験だと思うべし
あなたも本書を読んで、第2の人生のターニングポイントとなる60代を楽しく過ごすように工夫してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2881日目】