書評ブログ

『60歳から体温を「0.5度」アップする健康法』

「実は人間の体では、体温が36.5~37.0度のときに、体内の酵素が最も活発に活動します。すなわち、現代人の体温があと『0.5度』だけアップすれば体の機能全体が改善する、ということです。」と述べている本があります。

 

本日紹介するのは、1957年東京都生まれ、北海道大学医学部医学科を卒業し、東京女子医科大学に入局、1993~95年ハーバード大学医学部マサチューセッツ総合病院に留学、東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック所長を務めたあと、2014年に東京有明医療大学保健医療学部鍼灸学科教授、神奈川歯科大学大学院統合医療学講座特任教授、統合医療SDMクリニック院長川嶋 朗さんが書いた、こちらの書籍です。

 

川嶋 朗『60歳から体温を「0.5度」アップする健康法』(Hanada新書)

 

この本は、自由人たる著者を支えてくれている「温活」について、60歳以上の人たちにとって生きる力そのものを高めてくれるものとして、その具体的な方法も含めて分かりやすく解説している書です。

 

本書は以下の9部構成から成っています。

1.60歳を超えても体温は上がる健康になる!

2.日常生活で簡単に実現する「温活」リスト

3.ガンを防ぐ「温活」のメカニズム

4.高血圧・糖尿病・心臓病・認知症なんかも怖くない!

 

5.60歳以上の体を温める運動法

6.60歳以上の体を温める食事法

7.20歳若く見える私の1日

8.西洋医学と東洋医学のいいとこ取り

9.「死の質」を考えて好きなことを何でも!

 

この本の冒頭で著者は、「体温が 0.5度アップするだけで、ガンも高血圧も糖尿病も心臓病も認知症も、あなたの体から逃げ出していきます。加えて、薄毛やハゲやED(勃起不全)、そして更年期障害も解消してくれます。」と述べています。

 

本書の前半では、「60歳を超えても体温は上がる健康になる!」および「日常生活で簡単に実現する温活リスト」ついて以下のポイントを説明しています。

◆ 残りものの肉じゃがのように、冷やすと脂肪分は血中で固まり血管の内側に付着する

◆ 冷たい液体が一気に体に入ると「コールドドリンク症候群」で体の中から冷えてしまう

◆ 筋肉を増やして「冷え」を遠ざける

◆「温活」で血液がサラサラになる

 

◆ 体温より少し暖かい白湯を朝一番と就寝前に飲む

◆ お風呂のお湯は40度以下にしてゆっくりと入る

◆ 就寝時間のベストタイムは22時

◆ タバコは体を冷やす「麻薬」

 

この本の中盤では、「ガンを防ぐ温活のメカニズム」「高血圧・糖尿病・心臓病・認知症なんかも怖くない!」「60歳以上の体を温める運動法」および「60歳以上の体を温める食事法」について解説しています。主なポイントは次の通りです。

◆ 低体温を好むガン細胞を「温活」で殺す

◆ 温活でHSP(ヒート・ショック・プロテイン)が生成され傷ついた細胞を修復する

◆ ガン細胞が好む低体温と低酸素

◆ 現代人の「冷え」は生活習慣に起因し男性に多い

 

◆ 認知症の予防には、脳の血流を増やし、その状態を維持すること

◆ 1日おきにウォーキングを行うと認知症のリスクが下がる

◆ 40度以下の浴槽に15分以上浸かって体を温めて布団に入る

◆ 鬱病、アレルギー、前立腺肥大なども防ぐ「温活」

 

◆ 階段を使う、大股で早足で歩く

◆ 有酸素運動のウォーキングと無酸素運動の筋トレを上手に結合

◆ スクワット、腕立て伏せ、腹筋の筋トレを3日に1回行う

◆ 歩行(以上)の運動を毎日60分以上行えば、基準をクリア

 

◆ 舞茸、ミョウガ、味噌、生姜、唐辛子は食べる「温活」の代表

◆「赤」「黒」「橙」など色の濃い食材は温め材料

◆ よく噛んで食べらば、体を温め、免疫力を高める

◆ 果物は水分で体を冷やすので午前中に摂る(例外:みかん、りんご)

 

本書の後半では、「20歳若く見える私の1日」「西洋医学と東洋医学のいいとこ取り」および「死の質を考えて好きなことを何でも!」ついて説明しています。主なポイントは以下の通りです。

◆「温活」で意識すべき時間帯は夜

◆「温活」は体温を上げるだけでなく、セロトニンを合成する酵素も活性化

◆ 西洋医学の限界を統合医療で打破

◆ 東洋医学では人の全体を診る「随証治療」

 

◆「温活」で増進する自然治癒力がガン細胞を消す

◆「QOL」を向上させたあとは「QOD」(死の質)に思いを巡らす

◆ 死は病気ではなく、自然なこと

◆「死に方」を決めれば「良い生き方」になる

 

この本の締めくくりとして著者は、「血管内を流れる血液が温かければ流動性が増し、そうして全身に血液が循環すれば代謝力もアップして、体も温まります。」と述べています。

 

あなたも本書を読んで、「病気と闘うのを止める年限をイメージできたら、あとは日常生活に「温活」を取り入れるだけ」を実践してみませんか。

 

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では、今日もハッピーな1日を!【3479日目】