書評ブログ

『60歳からの勉強法』

人生100年時代の長い定年後に生き方を考えるときに、①人生リセット型と②リソース活用型の2種類がある、と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、国際医療福祉大学心理学科教授川崎幸病院精神科顧問和田秀樹さんが書いた、こちらの書籍です。

 

 

和田秀樹『60歳からの勉強法 定年後を充実させる勉強しない勉強のすすめ』(SB新書)

 

 

 

この本の冒頭で著者は、外山滋比古先生と対談した際に、「中高年以降は勉強するな」と言われたことがきっかけになっている、と述べています。

 

 

つまり、新しいことを詰め込むより、仲間をつくって自分の考えを発表し、自分の思考を練り上げていくことが大切だ、ということです。

 

 

 

本書は以下の以下の6部構成から成っています。

 

 

1.なぜ「勉強しない勉強」が必要になるのか

 

2.新時代に知識依存型人間はもういらない

 

3.思考とアウトプットを重視する新しい勉強法

 

4.定年後を充実させる「思考」の極意

 

5.定年後を充実させる「アウトプット」の極意

 

6.前頭葉を意識しながら生きる習慣

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「人生100年時代」で高まる不安について、これまでのリソースに注目する「勉強しない勉強」を提唱しています。

 

 

これは、知識の習得重視という旧来型の勉強に走る前に、自身の豊富なリソースをいかに活用していくかを考えること、つまり自分の取り柄を手がかりに、どのように人生の可能性を広げていくかを考えることです。

 

 

 

本書で著者が提唱しているのは、定年後を充実させるために、「思考」と「アウトプット」を重視する生き方であり、ポイントは以下の通りです。

 

 

◆ 「思考」を習慣にする

 

◆ AI時代に必要な問題発見能力

 

◆ 疑って観察する習慣をつける

 

◆ イメージではなく数字でものを考える

 

◆ 自分とは異なる視点の本を読む

 

 

◆ 比較読みで信頼性の高い著者を見出す

 

◆ 二分割思考をやめる

 

◆ リハーサルには時間をかける

 

◆ 難しいことを平易な言葉で語る

 

◆ 何を伝えたいのか、必ず論点を整理する

 

 

◆ アウトプット的生き方で精神の自由を保つ

 

◆ 男性の前頭葉は委縮しやすい

 

◆ 思考・感情の切り替えスイッチを鍛える

 

◆ 思考の柔軟性を高めて感情をコントロール

 

◆ 試行力全開の生き方を目指す

 

 

 

アウトプットを中心にした「勉強しない勉強」は、私が4月に出版した『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)にて提唱した、「生涯現役」を目指した「学び続け、情報発信を続ける」生き方に通じるものがあります。ぜひ、併せてお読みください。

 

 

 

 

あなたも本書を読んで、定年後を充実させる「60歳からの勉強法」を考えてみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!