①イヤじゃない仕事、②副業、③株式投資による運用の「3本の矢」で自由な老後を手に入れよう!と呼びかけている本があります。
本日紹介するのは、1961年名古屋市生まれ、名古屋大学経済学部、同大学院経済学研究科を経て、同大学経済学部助手ののち、日本学術振興会特別研究員(PD)となり、渡英して英国レディング大学に入学、帰国後1997年より東北大学経済学部助教授、英国レディング大学大学院より博士号授与、税理士資格を取得、東北大学大学院経済学研究科教授、青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授を経て、現在は定年前に退官して、ファイナンシャル教育の普及活動を行う会計学博士の榊原正幸さんが書いた、こちらの書籍です。
榊原正幸『60代を自由に生きるための誰も教えてくれなかった「お金と仕事」の話』(PHPビジネス新書)
この本は、「60歳の時点で、これからやって来るであろう60代の10年間を楽しく、有意義に暮らせるぞ!と確信してワクワクするためにはどうしたらいいか」を伝えてくれる書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.60代こそ青春時代!
2.誰もが抱える「老後の不安」への賢い対処法
3.60代を青春時代にするための「3本の矢」
4.「株式投資」の具体策
5.「理想の60代」の過ごし方
この本の冒頭で著者は、「イヤじゃない仕事、副業、株式投資による運用の3本の矢で、60代を青春時代にし、その後も不安なく老後を過ごす。そのロールモデルをお示ししたいのです。」と述べています。
本書の前半では、「60代こそ青春時代!」および「誰もが抱える老後の不安への賢い対処法」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 定年後こそ第一の青春時代、60代は10代や20代より圧倒的に楽しい
◆ 60代を青春時代にするには「異端児的なリスク」を取って死に物狂いで努力すること
◆「投資」と「副業」が人生を支えてくれた
◆ 仕事のない人生なんて、最初は楽しくても、結局はヒマなだけでろくなことはない
◆ インフレか財産税課税が日本の「国策」
◆ 2024年の新紙幣発行もタンス預金をあぶりだす財産税課税の準備
◆ インフレや財産税に対抗するには、「コト消費」と自宅不動産購入
◆ 本業をやっている間に、「一生やることができる副業」を見つける
◆ 年金の支給開始の時期が後ろ倒しになることは間違いなく起こる
◆ 最終的には「運用能力」がモノを言う
この本の中盤では、「60代を青春時代にするための3本の矢」について次のポイントを解説しています。
◆ 60代とは「人生最後の健康な10年」
◆ リスクを取ってでも、イヤじゃない仕事の方に行くべき
◆ 副業は定年がなく老後も続けられる、株式投資も「副業」
◆ 50代ならではの副業に重要なのは、「行動力」と「経験値」
◆ 副業を始めるのに重要なのは、「借金をしない」こと
本書の後半では、「株式投資の具体策」および「理想の60代の過ごし方」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ インカムゲインとキャピタルゲインの「両取り」を狙う
◆ 投資先は「財務的に安全かつ健全な企業」に絞る
◆ いくらで買うかの目標株価を決めておく
◆「老後デイトレ」に成功する4条件は、①十分な時間、②十分な資金、③十分な経験、④欲張らない
◆ 本業はリタイアしてもいいが、完全なリタイアはしてはいけない
◆ 還暦を過ぎたら、「イヤなこと」をしている時間はない
◆ 対価が得られる活動(マネタイズされている活動)をぜひ見つけてほしい
◆ 理想の運用資金は60代で8000万円、できれば2億円
この本の締めくくりとして著者は、「60代を第一の青春時代にするための考え方の中で、一番大事なことは、還暦に至るまでの人生において、『普通の人はそうはしないよな』という「メンタルブロック」を外すことです。」と述べています。
そしてさらには、「適切なリスクを取って挑戦し続ける」ことです、と続けています。
あなたも本書を読んで、60代を自由に生きるために、「イヤじゃない仕事」「副業」「株式投資による運用」という「3本の矢」を学び、実践してみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3022日目】