「何ができるかは人それぞれでしょう。会社の仕事や子育てが終わっても、私たちみんなには『いま、人のためにできること』がたくさんあります。おいしい食べ物を作ること、街中を笑顔で満たす人。その喜びが果実です。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、長野県生まれ、信州大学教育学部卒、ニューヨーク大学大学院パフォーマンス研究科卒(MA)、上智大学大学院文学研究科卒(MA)、同博士課程修了、立正大学大学院心理学専攻、博士(パフォーマンス学・心理学)、日本大学芸術学部教授を経てハリウッド大学院大学教授、一般社団法人パフォーマンス教育協会理事長、株式会社国際パフォーマンス研究所代表の佐藤綾子さんが書いた、こちらの書籍です。
佐藤綾子『55歳からの「実りの人生」』(サンマーク出版)
この本は、「人生後半をどう過ごしたら充実するのか」と、ふと不安になる人に、そして自分のできる何かを使ってたくさんの人々を助けている人がそのすばらしさをもっと深く味わうために、心をこめて書かれた本です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.「弱さ」と向き合う
2.「大善」を生きる
3.「直感」の声を聴く
4.「与える」と豊かになる
5.「時分の花」を咲かせる
この本の冒頭で著者は、アメリカの牧師でハーバード大学の神学部教授だったヘンリー・ナウエン教授の本を10冊以上、繰り返し読んだことを紹介しています。
本書の前半では、「弱さと向き合う」ついて、以下のポイントを説明しています。
◆ 人生後半は成功よりも果実(by ナウエン)
◆ 綱渡りの人生から抜け出す
◆ 本人以外にはつらさがわからない「ミッドライフ・クライシス」
◆ 生命と意識が一体化する瞬間「ピーク・エクスペリエンス」
この本の中盤では、「大善を生きる」および「直感の声を聴く」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 三つの円:ボディ(体)、マインド(心)、スピリット(魂)
◆ 人生後半、素の自分を豊かにするするために「スピリット」が重要
◆ スピリットを健康に保つには「人の役に立つ生き方」をすること
◆「感謝のバトンをつなぐ」意識をもつ
◆ 万人が喜ぶ「大善」のフィルターをもつ
◆ 神様が喜ぶかを考える「観照」
◆ 見えない世界、大いなる存在を意識し大切にする
◆ 志をもって動く
◆ チャンスは信念の先にある
◆ 志が応援を引き寄せる
◆ ベッドに不安を持ち込まない
◆ まず心を決めること
本書の後半では、「与えると豊かになる」および「時分の花を咲かせる」について考察しています。主なポイントは以下の通り。
◆ 笑顔は人の笑顔を引き出す
◆「課題の分離」で自分の課題のみを考える
◆ 気楽に「ギブ&ギブ」でいく
◆ 定年のない勉強を始める
◆「利他の生き方」をする
この本の締めくくりとして著者は、「フルーツは弱さのなかにも芽生え、人との交わりのなかで実る」と書いていたナウエンの言葉を紹介しています。
あなたも本書を読んで、55歳からの人生後半を「実りの人生」として、「成功」ではなく「果実」にフォーカスして過ごしていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3379日目】