「老いと死が見えてきた50歳以降の孤独との付き合い方は、生と死の折り合い、つまり最期は自分一人で死んでいかなければならないという覚悟を培うことです。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1960年東京生まれ、東京大学法学部卒業、同大学院教育学研究科博士課程等を経て、現在は明治大学文学部教授で、教育学、身体論、コミュニケーション論が専門の齋藤孝さんが書いた、こちらの書籍です。
齋藤孝『50歳からの孤独入門』(朝日新書)
この本は、50歳という人生の大きな転機をまさに迎えた、あるいはこれから迎えるみなさんと共に、この孤独をどうやって乗り越えたらよいかを目的に書かれています。
本書は以下の8部構成から成っています。
1.はじめに やがてくる孤独に備えるために
2.50歳クライシス
3.後悔・自責・嫉妬-マイナスの感情と折り合いをつける
4.人間ぎらいという成熟
5.孤独の時間を超えて
6.最後の恋を夢見ない
7.喪失の悲しみ、そして自らの死への覚悟
8.おわりに
この本の冒頭で著者は、50歳という年齢が人生の中でどのように位置づけられるのか、そのとき迎える危機にはどのようなものがあるのかを記しています。
続いて、50歳になったときに抱きがちな後悔や嫉妬といった、孤独感の元になるネガティブな感情と向き合うことを述べています。
さらに、孤独と上手に付き合いながら後半生を充実して過ごすためのケーススタディを紹介しています。そこでは「もう競争には参加しなくていい」と思えることが重要になります。
また、本書の後半では、著者自身の「孤独体験」を振り返りながら、そこから脱出するためにどのようなことを心掛けてきたのかを説明しています。
次に、50歳の恋愛について、「決してモテない」という現実と折り合いをつけるよう示唆しています。
そして、避けて通れないかけがえのない人との別れの悲しみをどう受け止めて克服していけばよいか、先人たちの残してくれた教訓を踏まえて考察しています。
100歳まで生きるとすれば、50歳はまだ折り返し地点であり、この後の長い期間を幸せに過ごす方法をこの本では読者と一緒に考えています。
あなたも本書を読んで、「50歳からの孤独」について、改めて考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!