「あなたは50歳以後をどう生きますか?」と問いかけて、人生後半を積極的に生きる47のメッセージを届けてくれる書があります。
本日紹介するのは、東レ経営研究所の社長を歴任して独立した佐々木常夫さんが書いた、こちらの新刊書です。
佐々木常夫『50歳からの生き方』(海竜社)
この本は著者が、自閉症の息子、うつ病の妻、取締役から子会社への左遷 ・・・・ など、幾多の苦難を乗り越えて掴んだ「最強の人生哲学」を公開したものです。
本書は、「人生の後半を積極的に生きる47のメッセージ」を以下の4部構成にて展開しています。
1.これまでの仕事人生を棚卸しする
2.「仕事」から「人間関係」に軸足を移す
3.「戦略的なライフスタイル」を試みる
4.百歳に向かって「夢」をもつ
本書の冒頭で著者は、自らの左遷や家族の病気という体験をベースにして、「50代の危機をチャンスに変えよう」と訴えています。
著者の佐々木さんは、50代で経験した「挫折と再起」によって、「50代という時期が人生においていかに重要か」ということを痛感させられた、と述べています。
具体的には、以下のようなことに直面するのが50代という時期です。
◆ 40代までに積み重ねたキャリアをどう生かせばいいのか
◆ 親や家族も含めて、より充実したシニアライフを送るにはどのように人生設計をすればいいのか
◆ 人生の大きな節目である50代に、具体的に何を考え、何を準備し、何を実践すればいいのか
こうした50代を迎えた世代に特有の悩みや戸惑いを抱える皆さんに、著者自身の経験を踏まえて「50歳からの心構え」を伝えてくれるのが本書です。
本書からは、さまざまな「人生設計」や「日々の習慣」に関するヒントが得られます。例えば、以下のようなことです。
◆ 「いいところをみせたい」を捨てる
◆ 何が起きても、「あ、そう」と笑う
◆ 「家庭生活を最優先」にシフトする
◆ 「友情」は積極的に手入れをする
◆ 「健康が第一」を頭に叩き込む
本書の締めくくりとして著者は、「50代は人生の折り返し地点である」、「人生の本番は70歳から始まる」、「80歳になっても元気なら働き続ける」とその思いを記しています。
佐々木さんにとっては、50代後半で「本を出版する」ということが、東レという会社に置いてきた「忘れ物」を取りに行く、ということだったそうです。
ビジネスマン人生には不本意なことがたくさん起こりますが、佐々木さんの次の言葉に私は、「心からの共感」を覚えました。
「人間は何歳からでも成長できます。自分の強みや得意技を生かし、働き手としての矜持と覚悟をもって行動を起こせば、必ず結果はついてくるはずです。」
「人生の折り返し地点である50代をチャンスに変えて、しなやかに、朗らかに、みなさんらしい “ リベンジ ” を果たしてほしいと思います。」
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では、今日もハッピーな1日を!