「仕事人生の後半は、『遊ぶように生きる』というライフスタイルに、変えてみませんか?」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、鹿児島県生まれ、台湾国立高雄第一科技大学修士課程修了、化粧品会社事務、塾講師、衣料品店店長、着物着付け講師、ブライダルコーディネーター、フリー情報誌編集者など、多くの転職経験を生かし、働く女性のアドバイザー的存在として書籍や雑誌など執筆活動をしている作家、写真家の有川真由美さんが書いた、こちらの書籍です。
有川真由美『50歳から花開く人、50歳で止まる人』(PHP研究所)
この本は、読者に主に次のような変化をもたらすために書かれた書です。
◆「自分は何をしたいか」「何ができるのか」を具体的に考え始める
◆ 自分自身のプロデューサーとして、自分を魅力的に演出する
◆ 生産性や経済より「幸せ」や「自己実現」に軸を置いた生き方にシフトする
◆ 学ぶこと、新しい経験をすることに積極的になり、わくわくした毎日になる
本書は以下の5部構成から成っています。
1.50歳からは「自分優先」で生きていく
2.50歳から上っていく人、下ってしまう人
3.「あなたに頼みたい」と言われる人になる
4.50歳から花開く人の、いい人間関係と暮らし
5.50歳から花開く人、50歳で止まる人の習慣
この本の冒頭で著者は、「50歳からは自分優先で生きていける」と述べています。
本書の前半では、「50歳からは『自分優先』で生きていく」をテーマに、以下のポイントを説明しています。
◆「ラクなほう」ではなく「楽しいほう」を選ぶ
◆すべての年代で「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を同時に進行し、柔軟に変化していく時代
◆「足りないもの」ではなっく、「すでにあるもの」に目を向ける
◆ 50歳からは報酬よりも「どれだけ充実した時間や心の満足を得られるか」
◆ 明るくたくましい楽観的に人になる
この本の中盤では、「50歳から上っていく人、下ってしまう人」および「あなたに頼みたいと言われる人になる」について解説しています。主なポイントは次の通り。
◆ 50歳から自分の道を見つけている人は、①やりたいことをやる、②得意なこと(強み)を活かす、③しゃかいから求められ貢献している
◆ 自分に正直に生きる(幸福感、満足感のほか「戦略面」でも)
◆ 自分の持っている価値をもとにして次々と価値を生み出す「わらしべ長者戦略」を
◆ 仕事の価値は「相手」が決める
◆ 人がいちばん嬉しいのは、人を喜ばせること
◆ 主体性は、発揮する場所と役割で鍛えられる
◆「1万時間の法則」の通り、5年やればプロになる
◆「自分から与えられる関係」を大事にする
◆「違うタイプの人」を大事にする
◆ メンターを大事にする
◆ どんなふうにお金を稼ぎ、使っていくかという「収支感覚」が大切
◆ 50歳からは「自分の勝てる土俵」で戦う
◆ 自分を客観視できることが大切
◆ 声がかかりやすい人の特徴は、①専門性が言語化できている、②すぐ対応できて最後までやりきる
◆ 希少性ある人材とは、①自分の強みを組み合わせる、②誰もやっていないことをする、③専門性を部分的に深めていく、④時代性を意識する
本書の後半では、「50歳から花開く人の、いい人間関係と暮らし」および「50歳から花開く人、50歳で止まる人の習慣」について考察しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 下の世代とうまく付き合う
◆ 与え合うことで小さな「交換経済」が生まれる
◆ やりたいことを楽しんだもの勝ち
◆ 1年単位で新しいことにチャレンジ
◆ 弱みを見せる人は実は強く、まわりも強くしていく
◆「自分の意見」を持つこと自体に意義がある
◆「とりあえずやってみる人」は根拠のない自信を手に入れる
◆ 学ぶことに遅すぎることはない
◆「感動」は自分を変えるエネルギー、人を喜ばせるエネルギーになる
この本で提唱している「強みの組み合わせ」や「希少性ある人材」という考え方は、新刊拙著『定年ひとり起業マネー編』(自由国民社)および前著『定年ひとり起業』(自由国民社)にて私が提唱している「定年ひとり起業5原則」、「トリプルキャリアによる生涯現役のライフスタイル」や「3つの専門性を組み合わせてオンリーワンの希少性を獲得する」という考え方と共通する部分が多く、心から共感しました。
あなたも本書を読んで、50歳から花開くキャリアと人生を送ってみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【2825日目】