「思い描いた老後、長く健康でいたければ “ これ ” だけは知っておきたい!」という、「医者に頼らず」健康寿命を延ばす秘訣を書いた本があります。
本日紹介するのは、聖路加国際大学臨床教授で、数多くの著書がある保坂隆さんが書いた、こちらの書き下ろしの新刊文庫です。
保坂隆『精神科医が教える50歳からのお金をかけない健康術』(だいわ文庫)
この本は、「健康は人生いちばんの幸せ」という考えのもとで、最高の健康法は「健やかな気持ちで暮らすこと」に尽きると述べているものです。その秘訣を一言でいえば、「一日一日をいい加減に過ごさないこと」と著者は言います。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.日常生活の一工夫で、ボケにくい人に変わる
2.あなたも「一生、元気に歩ける人」になる
3.少しのお金でもアンチエイジング食生活ができる
4.老いを楽しむ人づきあいの秘訣、教えます。
5.今日から実践!機嫌よく暮らすにはコツがある
この本の冒頭で著者は、100歳超えの「センテナリアン」と呼ばれる人は世界中で増えていて、日本でも6万5700人いる、と述べています。
センテナリアンのうち、病気にも認知症にもなっていない元気な人は15%もいて、そうした元気な人たちは、40~50代に生活習慣病になりにくい暮らし方を採り入れ、続けてきた人だ、と本書では説明しています。
認知症に関心が集まっている現代では、脳科学においても、脳の老化や活性化に関する様々なことが分かってきていて、本書でも次のようなことが紹介されていて参考になります。
◆ 複数のことを同時に行うデュアルタスクで脳が活性化する
◆ 有酸素運動をしながら頭を使うと認知症予防になる
◆ 「指の体操」で脳はまったくボケずにいられる
◆ ネットサーフィン中の脳は血流が増え、脳が活性化し、論理思考を行う部分が盛んに活動する
◆ 自分の歯が少ない人ほど認知症になりやすい(硬いものを食べると脳に良い)
◆ 脳を生かすも殺すも「睡眠の質」がすべて
◆ 遊び好きな人ほど健康寿命が長い(マージャン、チェス、囲碁がよい)
この本の中盤では、歩くことと、食生活のことが、どのように健康寿命と関わっているかを紹介しています。
さらに、本書の後半では、人づきあいの秘訣や、機嫌よく暮らすためのコツが整理されています。とくに大事だと私が納得して実践したいと感じた点を、以下に紹介します。
◆ 自分から声をかける
◆ ハグやタッチは驚くほど体にいい
◆ 人生の後半は「ありがとうの達人」になる努力を
◆ いつも本心本音で行動する方が楽に生きられる
◆ 「あとはなるようにしかならない」と言い切れる人になる
◆ 備えは必要最小限に、いまを充実させる
◆ 人の一生はどこまでも幸せを深めていくようにできている
本書の最後で著者は、センテナリアンの調査を通して得た結論として、「老年的超越」と言われる心境に達するのがよい、と述べています。
年齢を重ねるにつれていろいろなことを抵抗なく受け入れられるようになり、しだいに毎日が心地よく感じられ、幸福感が高まってくる心境を「老年的超越」と言うそうです。
センテナリアンで、聖路加国際病院の名誉院長として今も現役で仕事をする日野原重明さんも、100歳を迎えてからは、こうした次元の異なる幸福感を感じるようになった、と述べています。
あなたも本書を読んで、50代から元気なセンテナリアンを目指す「健康法」を学んでみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を