「お金と健康と幸せの『三兎』を追い、人生後半に輝けるための真の手引きを作れないかー。2018年から足かけ6年にわたってこの挑戦に取り組み、ようやく1冊のカタチにまとめることができました。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1989年、日本経済新聞社に入社、主に金融・資本市場を担当、ニューヨーク駐在などを経て2018年より日本経済新聞社コンテンツプロデューサー 兼 日経CNBC解説委員の田中彰一さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
田中彰一『50代から輝く!「幸福寿命」を延ばすマネーの新常識』(日本経済新聞出版)
この本は、資産形成、投資、健康の3つのパートで、主に50~70代をターゲットに、「億超え資産」を目指す30~40代にも有用な情報および実践的なソリューションを数多く提供している書です。
本書は以下の13部構成から成っています。
1.幸福寿命を延ばす
2.金融未来年表の作り方
3.「不老不死」の金融資産を作る
4.NISAの新戦術
5.こんにちは個別株、さようなら積み立て投資
6.【中上級編】株式長者への道
7.実物不動産投資 真のノウハウ
8.生命保険の要不要
9.【上級編】マーケットの歩き方
10.投資のシン・リテラシー
11.見えざる投資、見えざる資産
12.マネーの終活
13.幸福リテラシーとヘルスリテラシー
この本の冒頭で著者は、「オンリーワンの特徴」として、15の特徴を紹介しています。私が共感する主な特徴は次の通りです。
◆ 資産×健康×幸福、の寿命を延ばす三刀流で人生後半が輝く
◆ 通説を覆す手法や逆転の発想など人生100年仕様のアイデア
◆ 127の新常識、単なる知識ではなく実践で役立つリテラシー
◆ 20年後の世界、30年後の未来、40年後の環境を想定
◆ 資産の終活や資産取り崩し手法など答えが乏しかった問いに解答
◆ 実体験やエピソード満載。伝聞やまとめ直しとはひと味違う説得力
◆「最終的にはあなたの〇〇次第・・」と逃げずに個々の最適解を追求
◆ 金融経済教育の決定版。妻や子、孫とスクラムで「家族で長者」へ
本書の前半では、「幸福寿命を延ばす」「金融未来年表の作り方」「不老不死の金融資産を作る」「NISAの新戦術」および「こんにちは個別株、さようなら積み立て投資」について以下のポイントを説明しています。
◆ 豊かな老後は「幸福寿命」で決まる
◆ 老後うという区切りも余生も消え、生涯現役の時代に
◆ インフレ対応を怠れば資産寿命が短命化、お金を守るには投資しかない
◆「金融未来年表」による可視化でペイン(不安)を解消する
◆ 老後の豊かさは、資産ではなく「支出」で決まる
◆ 支出を制するものは老後を制す
◆「金融副業型ポートフォリオ」が資産寿命を延ばす
◆ 株式投資はほぼ5年で報われる、資産形成には実は集中投資が有利
◆「複利効果」は最後の5~10年に集中する
◆ 個別株投資は、ディフェンシブ性とキャッシュを重視
この本の中盤では、「【中上級編】株式長者への道」「実物不動産投資 真のノウハウ」「生命保険の要不要」および「【上級編】マーケットの歩き方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆「ブルーチップ」候補は明快な成長シナリオとユニークな事業モデルがある
◆「考える運用後、考えない」で、20年寝て待つ
◆ 不動産投資(大家業)には認知症に強い「運用寿命」があり最晩年まで生計を支える
◆ 東京との世帯数は2040年まで緩やかに増加して750万世帯に
◆ 新「おひとりさま」激増×脱マイカー×介護危機で都心部ワンルーム需要は堅調
◆ 経費として認めてもらう3要件:①直接性、②客観性、③合理性
◆ 払込免除オプションを付けたがん保険は検討の余地あり
◆ がんよりやっかいな認知症は全集中で対策を
本書の後半では、「投資のシン・リテラシー」「見えざる投資、見えざる資産」「マネーの終活」および「幸福リテラシーとヘルスリテラシー」ついて説明しています。とくに共感できるポイントは以下の通りです。
◆ 住宅の修繕費は人生5番目のコスト、資産運用でまかなう
◆ 老後の住まい、マンションのほうが戸建てよりもリスクが少ない
◆ ふるさと納税は最強無比、4割のノーリスク・ミドルリターン
◆ 老後は5つのステージに分かれる(P311 大図解・老後のタイムライン)
◆ 75歳~85歳の「自立生活不安定期」「自立生活困難期」は要支援1,2から要介護1,2へ
◆ 85歳以降の要介護3からは「終末期」で、フレイル、認知症との戦いに
◆ 要介護3からは、リスク資産運用からの撤退、「看取り」の場所を決める
◆ 頭脳がフル回転可能な70歳前後に資産の終活で「パスワード難民」にならないように
◆ 最も重要な作業は、「資産リストの作成」
◆ 意思決定支援・代弁者(アドボケーター)を見つける
◆ 死後にコストをかけなければ、1000万円近く遺産が増えることもある
◆「施設に入ると老化が進むリスクがある」という不都合な真実
◆ 金融リテラシーと同じ、「ヘルスリテラシー」を身につける
◆ 健康は1日にして成らず、長期・分散(バランス):食生活・運動・睡眠
◆ 運動は、筋トレ・有酸素運動・ストレッチ
◆ 睡眠は人生の3分の1、寝具にはお金をかけて快適に
◆ 歯・脚・腸が長寿のツボ、「脳腸相関」を意識する
◆ 健康格差は、所得・学歴ではなく「リテラシー格差」による
◆「貧乏」「ボケ」「ぼっち」の3Bを避ける
◆ ヨガ、ダンス、楽器演奏など多趣味は「複合効果」で健康に繋がる
◆ 4大幸せホルモン:➀ドーパミン(やる気)、②セロトニン(癒し)、③オキシトシン(愛情)、④エンドルフィン(快楽)
◆ 習慣化と新しいことへのチャレンジがアンチエイジングに
◆ 私たちは奇跡の存在
◆ 資産・就労・思想・スキル・創作の5つのSでこの世に生きた証を残す
この本で説明されている、「金融リテラシー」や「ヘルスリテラシー」および「幸福寿命」という考え方については、拙著『定年後不安 人生100年時代の生き方』(角川新書)、『定年ひとり起業』シリーズ3部作(自由国民社)、ムック本『1日1テーマ読むだけでやりたくなる 定年ひとり起業』(自由国民社)、『50代 お金の不安がなくなる副業術』(エムディエヌコーポレーション)および『12000冊のビジネス書を読んで試した経営コンサルが 名著100冊から「すごい時間のつかい方」を抜き出して1冊にまとめました』(WAVE出版)にて私が提唱している幸福学をベースに「トリプルキャリア」でライフワークをバックキャスティングで実現する「生涯現役の生き方」と極めて近い考え方で、深く共感しました。ぜひ、併せて読んでみてください。実践する力がさらにつくと思います。
この本の巻末には、著者が勧める「便利サイト」がQRコード付きで掲載されていて、便利に活用できます。
あなたも本書を読んで、「幸福寿命を延ばすマネーの新常識127」を学んで実践することで、「金融リテラシー」と「ヘルスリテラシー」を身につけて、幸せな人生を送っていきませんか。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
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では、今日もハッピーな1日を!【3434日目】