書評ブログ

『会社を50代で辞めて勝つ!「終わった人」にならないための45のルール』

「『働き方改革』という言葉は、若者だけでなくシニア世代にこそ当てはめるべきだ」と述べている本があります。

 

 

本日紹介するのは、1961年生まれ、一橋大学商学部を卒業、トヨタ自動車に入社して宣伝部、商品企画部、海外駐在(タイ、シンガポール)などを経て、レクサスブランドマネジメント部部長となり、54歳で退職し独立起業して、現在はコンサルティング講演活動などを行う髙田敦史さんが書いた、こちらの新刊書籍です。

 

 

髙田敦史『会社を50代で辞めて勝つ!「終わった人」にならないための45のルール』(集英社)

 

 

この本は、トヨタの部長から54歳でフリーランスになった著者の経験をもとに、「50代で会社を辞めてフリーランスになる」ための実務的な指南書です。

 

 

 

本書は以下の6部構成から成っています。

 

 

1.会社のホンネは「50歳を過ぎたら早く辞めてほしい」

 

2.50代で会社を辞めるべき5つの理由

 

3.会社を辞めるために必要なことは、すべて会社で学んだ

 

4.50代で会社を辞めるための10の心得

 

5.独立する前にやっておきべき20の行動

 

6.フリーランスとして生きるための15の知恵

 

 

 

この本の冒頭で著者は、「高齢社員は会社にとってお荷物になる」と指摘しています。

 

 

そして、会社員時代の経験、人脈を生かして、フリーランス(個人事業主)として働くことを中心に本書は展開されています。

 

 

 

まず、50代で会社を辞めるべき理由として、著者は以下の5つを挙げています。

 

 

◆「人生100年時代」=「最低でも70歳までは働く時代」

 

◆ 会社に残って「終わった人」にならない

 

◆ 50代前半は仕事人としてのピーク

 

◆ 中高年の独立に「追い風」が吹いている

 

◆ チャレンジマインドなき人生は寂しい

 

 

 

続いて、トヨタ時代に著者が学んだことを、時系列で詳細に紹介していて参考になります。

 

 

 

さらに、50代で会社を辞めるための10の心得を提示していますが、私がとくに共感するのは次の5点です。

 

 

1.40代までに自分の専門分野が固まっている

 

2.「会社からノウハウを盗む」と考える

 

3.オフタイムでも専門分野の勉強は欠かさない

 

4.デジタルコミュニケーションに抵抗がない

 

5.「将来やりたいことがあるから」辞めたいと考える

 

 

 

また、独立する前にやっておくべき20の行動を挙げています。私もまったく同感だと思う行動は以下の通りです。

 

 

◆ 自分の強みと弱みを整理する

 

◆ 身近なロールモデルを探す

 

◆ 副業を始めてみる

 

◆ 独立後のライフプランを考える~働き方と収入のイメージを持つ~

 

 

 

◆ 家族への説明「まずは妻を安心させる!」

 

◆ 収入計画「3年間の目標を立てる!」

 

◆ 仕事場を作る「まずは、自宅に仕事場を!」

 

◆ 独立後のご縁をつなぐ

 

 

 

この本の最後には、フリーランスとして生きるための15の知恵が紹介されています。主なものは次の通り。

 

 

◆ 最初もらった仕事は全部受ける

 

◆ スケジュールの管理体制をつくる

 

◆ メールとSNSはクイックレスポンスを心がける

 

◆ 収入と支出を月次で把握する

 

 

 

◆ 情報収集の時間を確保する

 

◆ ビジネススクールは「ビジネスチャンススクール」でもある

 

◆ 「働かない」時間をつくる

 

◆ 健康管理と楽観主義

 

 

 

この本で提唱している「会社を50代で辞めて勝つ」ための45のルールは、私自身が57歳で会社員を卒業して定年前に起業したやり方や考え方とほぼ同じで、とても感銘を受けました。

 

 

 

あなたも本書を読んで、50代の会社からの独立起業を考えてみませんか。

 

 

 

2020年5月3日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第83回】会社を50代で辞めて勝つ方法とは?にて紹介しています。

 

 

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を!