「子どもたちにとって、お金の教育は『自由』と『安心』、そして『幸せ』への切符となるものです。」と述べて、幼少期に欧米の富裕層やお金持ちのユダヤ人からたくさんのことを学んできた自らの体験をもとに、3歳から始める「欧米式お金の英才教育」について紹介・解説している本があります。
本日紹介するのは、3歳から9歳まで資産家の祖父母の元で暮らし、米国ニューヨーク、サンディエゴや英ロンドンでトータル3年ほど生活し、欧米式お金の教育を受けた経験をベースに、現在は金融コンサルタント、宅地建物取引士、国際認定コーチ、マネーセミナー講師として活動、二児の母でもある川口幸子さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
川口幸子『3歳から始める欧米式お金の英才教育』(文友舎)
この本は、お金の教育を単に「お金の仕組みや投資教育、資産形成などを教えること」ではなく、「お金に振り回されない生き方」ができるように、働き方や他人とのコミュニケーションなど、誰にも奪われない「大切な知恵」を子どもたちに伝えていくために執筆されたものです。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.お金教育の現在地チェック
2.欧米式お金教育の現状
3.お金の基礎知識
4.お金の教育ビフォー・アフター
5.年齢別お金教育【実践編】
6.お金教育が切り拓く子どもたちの未来
この本の冒頭で著者は、お金教育の現在地をチェックするために「9つの質問」を提示しています。子どもの「おこづかい」の決め方、与え方、使い方のほか、貯金箱や銀行口座などお金の話を子どもとどのようにしているかに関する質問です。
この答えを読むと、日本での子育ての常識と、欧米式のお金の教育はかなり異なることが分かります。
続いて、日本と比較する形で、欧米のお金教育の現状を紹介しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 金融リテラシー(知識)より重要な金融ケイパビリティ(行動)
◆ イギリスの金融教育4つの柱(お金の管理・批判的思考・リスク管理と感情・金融の役割)
◆ イギリスのジュニアNISA
◆ オンラインゲームの活用
◆ アメリカの資産形成法
本書の中盤では、お金の基礎知識および、お金の教育をしている子どもについて、ビフォーとアフターの違いを具体的に紹介しています。まず基礎知識の大事な要素は次の通り。
◆ お金の価値とインフレ
◆ 株式と債券
◆ 単利と複利の運用の違い
◆ 働き方の4種類(従業員・自営業・ビジネスオーナー・投資家)
◆ リスクとトリターンおよびリスクマネジメント
そして、ビフォー・アフターの違いのポイントは以下の通りです。
◆ 我慢する力を身につけられる
◆ 交渉力とコミュニケーション能力が高くなる
◆ 自分の体だけでなく、お金を働かせる方法が分かる
この本の後半では、年齢別のお金教育について、実践編として、以下の各段階にて具体的なお金教育のやり方が解説されています。詳細はぜひ、本書を手に取ってお読みください。
◆ 就学前
◆ 小学生
◆ 中学生
◆ 高校生
この本の最後で著者は、お金教育が切り拓く子どもたちの未来について、次のような展望を述べています。
◆ 世界に出ることの意味
◆ 真のデジタルネイティブとお金教育
◆ 世界レベルに育つ子どもの共通点
◆ 仕事を楽しむことが魅力的なエリートを育て、逆風の中でもサバイバルできる
◆ 資産形成と子どもの人格形成は瓜二つ
またこの本では、途中に盛り込まれた「特別講義」も以下の通り、人生に役立つ知恵として、とても興味深いテーマで参考になります。
◆「たまごはひとつのカゴに盛るな」
◆ ドルコスト平均法
◆ お金にも「避難訓練」を
◆ 6歳からできる投資シミュレーションゲーム
本書の締め括りとして著者は、「子どもたちが『お金を学ぶ』ことは『お金に強くなる』ことを意味します。そして、それは将来、子どもが幸せになるために必要なパスポートを得たのと同じです。」と述べています。
あなたも本書を読んで、将来の資産、働き方、幸福度が変わる「欧米式お金の英才教育」を学び、子どもと一緒に実践してみませんか。
2021年3月8日に、YouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』【第202回】3歳から始める「欧米式お金の英才教育」にて紹介しています。
ビジネス書の紹介・活用法を配信しているYouTubeチャンネル『大杉潤のyoutubeビジネススクール』の「紹介動画」はこちらです。ぜひ、チャンネル登録をしてみてください。
では、今日もハッピーな1日を!【2479日目】