「勉強とは一生飽きることのない娯楽である」と説く本があります。本日紹介するのは、齋藤孝さんが書いたこちらの本です。
齋藤孝『35歳からの勉強法』(日経ビジネス人文庫)
この本は、仕事で十年以上のキャリアを積んだ、家庭も落ち着いたという時期になって、「人生の残り時間が予想以上に少ない」と気づいて、勉強を意識する人のための書です。
いわば「期間限定」意識を持つ35歳という年齢が、意識して勉強をし、もっともっと教養を身につけたいという気持ちが膨らんでくる人を対象に書かれています。
こうした「勉強力」には以下の2つの目的があります。
1.仕事に必要な基本的な能力を、総合的に仕上げていく
2.人生を豊かにする
そしてキーワードは、「マイ古典」を持つ、ということです。古典は、生きるうえで重要な三つの要素ー「真」、「善」、「美」を追求したものです。
上手に古典に親しめば、教養が高まるだけではなく、仕事に役立つ能力が総合的に強化されるし、善く生きるための羅針盤が得られます。したがって、間違いなく人生が豊かになります。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.35歳から必要なのは教養を身につける「勉強力」!
2.教養が仕事の幅を広げ人生を豊かにしてくれる
3.勉強の「はじめの一歩」はこうやって踏み出そう
4.次から次へと知識が広がる「芋づる式勉強法」のススメ
5.勉強は生きる原動力、そして人生最大の娯楽だ!
本書において著者は、「無知」を知る大切さを強調しています。とくに「全体の流れを見通して、自分が何をするべきかを考えられる能力」が、仕事ができる人だとしています。
教養は、「メタ視点」で捉える認識力を鍛え、自分自身の「知」と「無知」の境界線を見極める力がつきます。ビジネスパーソンにとって最も重要な能力である「GPS機能」に直結するのが、教養のための勉強です。
また、勉強するほど頭が柔らかくなり、「視点移動力」、つまり物事をあらゆる視点から見て行動する「柔軟な思考力」が養われます。
頭を柔らかくし、「視点移動力」をつけるには、①経験を積むこと、②勉強すること、の2つの方法があります。それによって、知識、情報が豊富になり、判断やアイデアの材料をたくさん持てるので、精度の高い仕事ができるでしょう。
本書の後半では、教養の身につけ方や古典の学び方が具体的、実践的に紹介されています。興味ある方はぜひ、本書をお読みください。
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では、今日もハッピーな1日を!