「たとえ間違っていても自分の頭で誠実に考えたことは独創である。人間は独創によってもに進化する。」と提唱している本があります。
本日紹介するのは、お茶の水女子大教授で文学博士の外山滋比古さんが書いた、こちらの書籍です。
外山滋比古『20歳からの人生の考え方』(海竜社)
この本は、知識がコンピュータに取って替わられるのに対して、思考は修正したり、新しいものを工夫、創り出したりする点で、人間にしかできないことで、「考えるということがおもしろい」ということを伝えるための書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.人生について考える
2.世の中について考える
3.生活の中で考える
4.人の心について考える
5.考えることを考える
この本の冒頭で著者は、人生について考えることを説いていて、以下のポイントを紹介しています。
◆ マイナスがプラス、失敗なしに成功はない
◆ 無敵大敵、敵は案外、味方である
◆ 思考は、艱難辛苦を好む、欠損・欠乏がクリエイティブな力を誘う
◆ 比喩は思考の有力な方法
次に、世の中について、および生活について考えるポイントを以下の通り著者は紹介しています。
◆ あまり近くでわからぬことがある
◆ ことわざの思考は高度で洗練された文化を背景としている
◆ 朝は思考のゴールデン・タイム
◆ 哲学者の「思索の場」は散歩
◆ セレンディピティは考える人たちの成果
◆ 思考を働かせて読めば、言外の意味を汲みとることができる
この本の後半では、人の心、および「考えることを考える」というテーマで、考え方を紹介しています。主なものは次の通りです。
◆ 他人の心を知るには、頭を働かせなければならない、推理である
◆ 論文とは、できるだけ頭を働かせて、自分の考えをまとめることに価値がある
◆ 英米人は平面思考、日本人は球面思考で、所変われば品変わる、双方の立場を認める
◆ 意味を取るのは高度な思考
◆ 仮説を立てて、時間をかけて考える、それが考えることのおもしろさ
◆ 異本は原作に新たな生命を吹き込む
あなたも本書を読んで、「知識のみち」の向こうにある「思考のみち」について考えてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を