「2030年は今とは大きく環境が変わる見通しです。ある日を境にすべてが180度転換するわけではありませんが、現状の過渡期のゴタゴタが落ち着き、日本に関してはより良い世の中になっているものと予想します。」と述べている本があります。
本日紹介するのは、1967年東京都生まれ、不動産コンサルタント、さくら事務所会長、NPO法人日本ホームインベスターズ協会初代理事長の長嶋修さんが書いた、こちらの書籍です。
長嶋修『2030年の不動産』(日経プレミアシリーズ)
この本は、「日本における2030年以降の不動産」をテーマに、マイホームを買ったり不動産投資をしたりするうえで知っておくべきことを紹介している書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.2030年の不動産市場を揺るがす7つの変化
2.異次元の不動産格差時代がやってくる
3.2030年、マンションの選び方はこう変わる
4.2030年の戸建市場の行方
5.2030年に“地価が上がる”地域とは?
6.2030年の住宅コストと不動産投資
この本の冒頭で著者は、「住むなら日本が一番だ」と日本を再評価する声は、この先どんどん高まっていくでしょう、と述べています。
本書の前半では、「2030年の不動産市場を揺るがす7つの変化」および「異次元の不動産格差時代がやってくる」について以下のポイントを紹介しています。
◆ 少子高齢化・人口減少からコンパクトシティが誕生
◆ 金利上昇、株価上昇、外国人投資家の日本参入と金融リセット懸念
◆ 在留外国人の増加が加速、10人に1人が外国人に
◆ 好立地マンションの供給減少、住宅ローン控除も変更可能性
◆ 地方にもタワマンの波
◆ 不動産三極化時代、7割の地域は下落、2割の地域は無価値に
◆ 高騰するのは、都心・駅前駅近・大規模・タワーのみ
◆「買うなら中古」が当たり前に
◆ 自治体経営の勝者・敗者が明確に
この本の中盤では、「2030年、マンションの選び方はこう変わる」および「2030年の戸建市場の行方」について解説しています。主なポイントは次の通りです。
◆ 単身者向けマンション需要は途切れない
◆ 中古マンション選びは「管理」が決め手
◆ 管理に問題のあるマンション:空き家増加で管理組合の機能不全、修繕積立金不足など
◆ マンション管理適正評価制度とホームインスペクターの活用が常識に
◆ 戸建は資産性が低下しやすく、 省エネ性能が低い家は時代遅れ(断熱性能が重要)
本書の後半では、「2030年に“地価が上がる”地域とは?」および「2030年の住宅コストと不動産投資」について説明しています。主なポイントは以下の通りです。
◆ 東京では江東区・住吉駅、西東京市・田無駅が注目
◆ 神奈川は横浜市センター南駅、センター北駅、藤沢市・辻堂駅
◆ 埼玉は和光市・和光駅
◆ 大阪は北区・中央区、豊中市・吹田市、堺市など
◆ 福岡は福岡市天神・博多駅・城南区・東区など、熊本市中央区なども注目
◆ 火災保険料、マンション総合保険も更なる値上がり
◆ ジュウタクローン金利の上昇なら持ち家率は低下
◆ 不動産投資は立地さえよければ視界良好
◆ ワンルームマンション投資は駅近なら今後も有望
この本の締めくくりとして著者は、「不動産は単なる『資産』ではなく、『ライフスタイルそのもの』です。これからは、住まいの選択が、人生の選択と直結する時代になります。」と述べています。
あなたも本書を読んで、「行動が未来を決める」ことを理解し、しっかりと未来を予測して、情報収集・分析し、実際に動いていきませんか。
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では、今日もハッピーな1日を!【3689日目】