「1日10秒書くだけで、どんどんお金が貯まります」と提唱している本があります。本日紹介するのは、8歳から家計簿つけてきた税理士の天野伴さんが書いた、こちらの本です。
天野伴『1行家計簿-世界一かんたんにお金が貯まる本』(ダイヤモンド社)
この本は、次のような悩みを抱えている人のために書かれた書です。
◆ なんとなくお金が減っていて、その理由がよくわからない
◆ 将来のためにお金を貯めたいけど、なかなか貯まらない
◆ 今まで何度も家計簿や貯金ツールに挫折してきた
本書が提唱する「1行家計簿」とは、具体的には以下の3つの作業をするだけです。
1.「節約ターゲット」を1つ決める
2.出費のたびに記録する (1日10秒でOK)
3.記録期間は1週間から1ヵ月 (目標を達成したら、いつやめてもOK)
これだけで、「自分のムダづかいがわかり、自然にお金が貯まるようになり、さらには自分の行動をコントロールできるようになる」、と著者は言います。
本書は以下の3部構成から成っています。
1.最強の貯金ツール、1行家計簿とは?
2.準備編; 1行家計簿の使い方
3.実践編; 1行家計簿でどんどんお金が貯まっていく
すべての出費を記録するのではなく、「 1行家計簿」では節約項目を1つに絞って記録することに特徴があります。
節約項目を1つに絞るメリットは、「振り返りがすぐできる」ということです。そもそも家計簿は、「自分のお金の使い方を記録し、その情報を実生活に活用するもの」です。
ところが、「記録を活用する」というのは、以下の流れで行われるもので、非常にハードルが高いのです。
1.継続; 家計簿を記録し続ける
2.分析; 記録を振り返る
3.改善; ムダな出費を削り、貯める
したがって、項目を一つに絞ることによって、「継続→分析→改善」を簡単に、且つわずかな労力で行おうとするのが、本書のコンセプトです。
本書では、「コーヒー代」、「お菓子代」など、まずは身近な出費項目に絞ることを勧めています。
次に著者が考える「ムダづかい」の8要素を以下に紹介しておきます。
1.ついで買いしているもの
2.つき合いで買っているもの
3.買うことで満足してしまい、使わないもの
4.目の前の誘惑にかられて買っているもの
5.なんとなく惰性で買っているもの
6.新発売の商品など、目新しさにひかれて買っているもの
7.他人の目を気にして、見栄を張るために買っているもの
8.その出費に対する罪悪感があるもの
また、「ムダづかいしやすい6大出費」として、著者は次の6つを挙げています。
1.交際費 (飲み会代、女子会代など)
2.趣味代 (書籍代、映画代、ゲーム代など)
3.被服費 (洋服代など)
4.美容代 (美容院、エステ、コスメなど)
5.食費 (お菓子代、コーヒー代など)
6.嗜好品代 (お酒代、タバコ代など)
これらムダ使いのパターンとして以下の2つがあります。
1.1回当たりの出費額は大きいが、出費回数は少ない
2.1回当たりの出費額は小さいが、出費回数が多い
最後に、私が「なるほど」と感銘を受けた「食費を6つに分けて考える」という、著者のメソッドを紹介します。以下の6分類です。
1.自炊代
2.外食代
3.お菓子代
4.飲み物代
5.自己投資代 (交流会や勉強会後のお茶代や食事代)
6.交際費 (ムダな飲み会、ムダな交流会での食事代)
とくに、上記の5と6をしっかり分けることが重要でしょう。著者によれば、上記の1、2、5は無理に削らない方がよい項目ということです。
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では、今日もハッピーな1日を!