「伝わる話し方は、能力ではない、スキルだ!」と提唱し、具体的に成果が出るスキルとして、「伝わる話し方」を説明している本があります。
本日紹介するのは、メンタル心理カウンセラー、上級心理カウンセラーで、株式会社モチベーション&コミュニケーション代表として「伝わる話し方」をトレーニングするビジネススクールを運営している桐生稔さんが書いた、こちらの新刊書籍です。
桐生稔『10秒でズバッっと伝わる話し方』(扶桑社)
この本は、報告が苦手な方、説明が下手な方、話が長くなる方に、言いたいことを10秒でズバッと伝える、伝わる話し方を体得できる本です。
生涯使えるメソッドとして、困ったときのバイブルとして、ぜひみなさんに利用して頂きたい、と著者は述べています。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.会話が苦手な方にお届けするバイブル
2.なぜ、できるビジネスマンは話が短いのか?
3.トップ3%のビジネスマンが意識していること
4.会話の9割は無駄で構成されている
5.「伝わる」の本当の意味
6.伝わる話し方を人とつながる架け橋に
この本の冒頭で著者は、「できるビジネスマン」に共通する特徴として、以下の3点を挙げています。
◆ 常にメッセージがシンプルで、話が短く、無駄がない
◆ 言いたいことが明確で分かりやすい
◆ 例外なく「多読家」で、常に多くの情報を取り入れている
つまり、できるビジネスマンは皆、「要約力」を持っている、ということです。「要約力」とは、多くの情報から、大切な部分を短くまとめて表わす力のことです。すなわち、「多くの情報から一瞬でポイントを特定する力」です。
本書によれば、1日1冊必ず本を読むというビジネスマンは、本をすべて読んでいるわけではなく、要約して本を読んでいる、と解説しています。
具体的には、「タイトル、目次、見出し、太文字の文章から、著者が言いたいことは何か、を自分なりにまとめる作業」が要約だと著者は述べています。
私も毎日1冊、ビジネス書を読んでブログに書評を公開していますが、まさにこの本で説明している通り、「要約」して読んでいます。
次に本書では、スティーブ・ジョブズの例も挙げながら、「トップ3%のビジネスマン」が意識していることとして、以下のようなポイントを紹介しています。
◆ Think Simple (シンプルに考える)
◆ 一つに集中する
◆ 大量に情報を入手して、コンパクトに発信する
◆ 多くの情報からポイントを特定し、「自分ならこう思う」という結論を導く「要約力」を磨く
続けて、この本では「会話の無駄」について述べています。「ま~」「え~」「あの~」「その~」「この~」などの言葉のゴミ(ヒゲとも言います)を無くし、そこに「間(ま)」を置くことを勧めています。
つまり、「ま・え・あ・そ・こ」を間(ま)に変えるということです。「間」にはたくさんの効能があって、威厳があってクリアに聞こえる、間がブレーキになって話すスピードが遅くなる、相手を聞く気にさせる、などです。
そして更に、間には言葉のエネルギーを貯める効果もあるそうです。
また、会話における無駄のカットについて、①無駄な主観(意見)をカット、②日々の傾聴力を磨く、③無駄なワードをカットするズバリ発想法、④無駄な表現・説明・前置きをカット、などの説明をしています。
この本の最後では、「伝える」と「伝わる」の違いについて記されています。「伝える」は説明することで「自分軸」です。一方、「伝わる」は理解してもらうことで、「相手軸」になります。
また、「伝える」は行為で、「伝わる」は状態を表わしています。
最後に本書で紹介されている「人生を面白くする伝わる話し方」について、まとめとして8つのポイントを以下に紹介しておきます。
1.無駄な癖をカットする(言葉のゴミ-ま~、え~、あの~、その~、この~)
2.無駄な主観をカットする(ニーズファースト)
3.無駄なワードをカットする(ズバリ発想法)
4.無駄な表現をカットする(主語と述語を近づける)
5.無駄な説明をカットする
6.無駄な前置きをカットする(プリフレーム)
7.無駄な逆接をカットする(BOX法)
8.無駄な議論をカットする(Goalファースト)
あなたもこの本を読んで、「10秒でズバッと伝わる話し方」を身につけてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を