2018年1月21日で100歳を迎える著者が、「暮らし方は、おおらかにとらえればいい」と述べている本があります。
本日紹介するのは、夫を亡くした66歳のときから30年以上、ずっとひとり暮らしを続けている生活評論家で、エッセイストの吉沢久子さんが書いた、こちらの書籍です。
吉沢久子『100歳まで生きる手抜き論 ようやくわかった長寿のコツ』(幻冬舎新書)
この本は、「手を抜けるところは抜いて暮らす」ということと、「だらしなく暮らす」ことは同じではない、として、無理をせずにマイペースで過ごすことが、ひとり暮らしのいいところで、長寿の秘訣であると提唱している書です。
本書は以下の5部構成から成っています。
1.100歳になったからこそわかること
2.健康のためにきょうきょうとしない
3.病気になっても病人にはならない
4.手抜きでもおいしく、栄養たっぷり
5.人間関係はシンプルがいちばん
この本の冒頭で著者は、手抜き掃除で気持ちよく暮らす、無理に断捨離をしない、買い出しは少量のものを選ぶ、洋服は手入れがラクなものを選ぶ、靴は3~4足を使い回すなど、100歳になってわかった、マイペースで無理をしない暮らし方を、長寿の秘訣として披露しています。
また、病気やケガなど、健康に対する注意事項として、以下のようなことを勧めています。
◆ 自分の体力や気力を過信しない
◆ 自分の体の衰えを客観的にとらえ、「何をしてはいけないか、何をすべきか」をよく考える
◆ 植物や動物をそばに置いて生活にハリを与える
◆ 「これが食べたい」という気持ちに正直になる
◆ 「手抜き」運動で適度に体を動かす
◆ 家をバリアフリーにしない
◆ 自分の心の声にしたがって、嫌な人とはつき合わず、好きな人と仲よくする
◆ 「仕方がない」は不安やストレスから解放される魔法の言葉
◆ 体の調子が悪いときは「すぐ寝る」
◆ 定期的な健康診断は、往診で
◆ 老いることで、周囲の人のことがよく見えるようになる
◆ 70代、80代、90代となって見る夕日の美しさは、また味わいが異なる
◆ 何かに追われることなく、体が休みたがるのにまかせる
◆ 「下り坂の風景」を楽しむ
◆ 認知症になったとしても、案外、心は平和でいられるかもしれないと考え、深刻に悩まない
◆ 「死」は自然に任せるのがいちばん
◆ 病気になっても、病人にはならない
◆ 「手術は受けない」という選択
◆ 病気になっても、体に感謝
◆ どんなときでも「楽しまなければ損」
本書の後半には、食事と栄養について、「手抜きでもおいしく、栄養たっぷり」という、著者の秘訣やノウハウが記されていて参考になります。以下のような秘訣です。
◆ おいしい食事が健康の秘訣
◆ ふだんの食事は、手軽で栄養たっぷりなものを
◆ 朝食は長年、毎日同じもの-紀伊國屋のイギリスパンをトーストしたもの、ほうれんそうバター炒め、半熟の目玉焼きまたはスクランブルエッグ
◆ 卵を1日1個は食べる
◆ 作り置きで、上手に手を抜く
◆ お惣菜や市販品もどんどんとり入れる
◆ 道具(ミキサーなど)をうまく使って調理の手間を省く
◆ ときには「後片づけのない食事」を
◆ 地方のおいしいものをとり寄せる
◆ 庭で育てた野菜のおいしさは格別
この本の最後には、「人間関係はシンプルがいちばん」として、次のような秘訣を紹介しています。
◆ 人間関係だって、手を抜いていい
◆ 人のよいところを見て、嫌な面は気にしない
◆ 人づき合いは「腹七分目」に
◆ 意見の違う相手も受け入れるが、同庁はしない
◆ 義理のおつき合いはしない
あなたも本書を読んで、100歳まで生きる手抜きのコツを学んでみませんか。
速読法・多読法が身につくレポート 『年間300冊読むビジネス力アップ読書法「17の秘訣」』 を無料で差し上げます。ご請求はこちらをクリックしてください!
https://jun-ohsugi.com/muryou-report
では、今日もハッピーな1日を