本日、2014年12月24日は、私にとって特別な日だ。クリスマスイヴという日なので、忘れようもない日付なのだが、5年前のクリスマスイヴの日に、初めて i Phone を渋谷のアップルストアで購入し、ツイッターを開始した。
まったくの偶然だったが、ソフトバンクの孫正義社長がツイッターで最初のつぶやきを発信したのも、この日だった。2009年12月24日である。孫社長のつぶやきは、率直な意見表明や、ソフトバンク・ユーザーとの交流を通して、大人気となる。
また当時、放映されていたNHK大河ドラマ 『龍馬伝』 について、熱狂的な龍馬ファンである孫さんのつぶやきは面白く、人気に拍車をかけた。
私もツイッターの魅力に惹き込まれ、勝間和代さんや広瀬香美さんのツイッター本を読んだり、フォローを受けたりして、盛り上がった。
以来、ハワイ関連のつぶやきや社会問題についての意見表明、あるいはIT関連や食事関係の話題など、思い付くままに5年間、1日も欠かすことなく毎日、「つぶやき」 を発信している。
フォロワーもどんどん増えていって、2014年12月24日現在、31万人になった。日本のツイッター利用者の中のフォロワー数ランキングで250位前後になる。芸能人や有名人でもないのに驚きだ。
本書は、そんなツイッターのサービスが始まった舞台裏が分かる一冊だ。著者のビズ・ストーン氏は、ツイッターの共同創業者のひとりで、もともとは、出版社でブックデザイナーを務めた後、ブログサービスの 「サンガ」 を起業した。
その後、グーグルに入社して同社が買収した 「ブロガー」 の開発チームで活躍した。退社後は、ポッドキャスティング・サービスの 「オデオ」、ベンチャー・インキュベーターの 「オブビアス」 の立ち上げに携わり、「ツイッター」 を共同で創業した。
本書は、「共同創業者のつぶやき」 というサブ・タイトルの通り、ツイッターの誕生秘話や裏話をユーモアたっぷりに綴った書だ。また、著者自身の歩みを率直に語っていて興味深い。
「140字のつぶやきが世界のみんなをつなぐ」、「自分の思いを短文で発信する」 という、シンプルなサービスが、2億7000万人もの人に愛され、社会を動かすようになったのはなぜか。
本書を読めば、その秘密が分かる。また、成功するために必要なことは何なのか、著者の体験を通して、心に沁みる言葉が続いている。私が感銘を受けた言葉は以下の通りだ。
1.失敗は成功のために必要なもの
2.最悪のシナリオを受け入れる覚悟をしない限り、最高のシナリオは手に入らない
3.自分の直感を信じる
4.チャンスは自分で作り出せ
5.人を助けることは自分を助けることになる
自分を変え、世界を変えたいと志す、挑戦する人生を送りたい人には大きな励みになり、成功のヒントが満載なのが本書の特徴だ。ぜひ、多くの人々に推薦したい。