菅野一勢氏は、37歳で8社のオーナーになり、今やシンガポールに居住してセミ・リナイア生活をしている成功者だ。もともとは23歳で起業したものの、廃業するなど失敗を重ね、ゼロからスタートした。
飛躍のきっかけとなったのは「インターネット・スーパーセミナー2003」という、渋谷フォーラム8で開かれたインターネット・ビジネスのセミナーだったという。
セミナーの内容ではなく、参加者の会話を耳にして、そんなに簡単にインターネットで情報商材が売れるのか、と思ったことがキッカケだった。インフォビジネス、いわゆる「情報起業」だ。
今では詐欺まがいの商法も含めて、玉石混交、百科総覧の様相を呈しているが、インターネット・ビジネスの初期は、大きなチャンスがあったのだろう。
インターネットがなければ絶対に、広く告知をできなかったこれまでと違い、インターネットは日本全国はもちろん、世界と繋がってビジネスを展開することも可能だ。
本書は、菅野氏の成功経験と軌跡を描いたもので、自慢話ではあるが、そこにとどまらない普遍の成功原則を伝えようという意欲が読み取れる。
単純に真似をすれば成功できるものではない。ただ、起業を志す人たちには大きなヒントと示唆を与える一冊になるだろう。新たなビジネスにチャレンジする勇気ある人に本書を推薦したい。