菅原洋平氏は、作業療法士として国立病院機構にて脳のリハビリテーション業務に従事してきた。患者のリハビリを支援してきた経験から、睡眠とやる気のメカニズムを発見した。
本書は、質の良い睡眠で記憶を整理すればどんな状況でもやる気が湧きあがると説いている。睡眠を変えるには、次の３つの生体リズムを知ればよい。
１．メラトニン・リズム
２．睡眠ー覚醒リズム
３．深部体温リズム
そして３つの生体リズムを活用する「睡眠の法則」とは、以下の３原則が基本だ。
１．朝５分ー光の法則 ： 起床から４時間以内に光を見る
２．昼５分ー負債の法則 ： 起床から６時間後に目を閉じる
３．夕方５分ー体温の法則 ： 起床から１１時間後に姿勢を良くする
それぞれ、我々の体の仕組みから導き出した科学的な法則だ。背景には深い生体に関する理論があるのだが、ここでは「体内時計」などリズムによって我々は１日２４時間の生活をしていると理解してほしい。
脳の働きは「睡眠の質」によって大きな影響を受け、脳の働きが我々の生活の質やパフォーマンスを決めている。
不規則な生活から抜け出せない方、昼間に眠くなってやる気の湧かない方、週末に寝だめしないと持たない方など、ぜひ本書の一読を薦めたい。
