2015年2月11日(水)13:30~15:30に開催されました「第2回読書交流会」において、参加者から発表のあった「推薦書」を紹介します。全部で5名の方が紹介スピーチを行いました。
当日は前回と同様、淹れ立てのドリップ・コーヒーを飲みながら参加者による事前交流タイムがありました。その後の「読書交流会」において5名の方々がそれぞれの人生に大きな影響を与えた「推薦書」をひとり5分間スピーチにて紹介しました。
紹介のあった「推薦書」は以下の通りです。まずは40歳代男性のこの本です。
田中康夫『33年後のなんとなくクリスタル』(河出書房新社)
この本は、元長野県知事の田中康夫さんが一橋大学の学生時代に書いてベストセラーになった『なんとなくクリスタル』(新装版文庫は以下の書です。)を33年ぶりに復活させた書で、当時若者世代だった今の40歳代・50歳代には堪らない復刊本です。
田中康夫『なんとなくクリスタル』(河出文庫)
33年前当時は、田中康夫は「ペログリ」など、何となく「軽い」イメージのタレント風作家でしたが、その後長野県知事に当選するなど、政治活動も行って社会への発信を活発に行っています。
次に紹介があったのは30歳代女性からの「推薦書」で、こちらの本です。
ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことをやりまさい』(サンマーク出版)
この本は、ワークブック形式で自己啓発を薦められる工夫がされた書で、長続きするのが特徴です。毎日、課題に取り組むうちに、継続するから効果が出てくるという好循環を引き起こす書です。
推薦者の紹介では、なかなか自己啓発書を読んでも実行に移せないし続かないことが多いのに、この本は不思議と行動が続けられる、ということです。
3番目の紹介スピーチで発表されたのが40歳代女性が薦めるこちらの本です。
フランツ・メトカルフ『ブッダが職場の上司だったら』(日本文芸社)
この本は、2500年以上前にブッダが教えを確立した仏教や禅の心を職場に持ち込んで応用したらどうなるか、ということを説いた書です。「すべての行動は心に由来する」というのが仏教の教えです。この本の紹介と書評は間もなくこのコラムで採り上げるつもりです。
4番目に登場したのは、60歳代男性から推薦されたこの本です。
デービッド・アトキンソン『イギリス人アナリスト・日本の国宝を守る』(講談社+アルファ新書)
この本は、イギリス人アナリストの目から見た日本の姿を記したものです。日本には世界の国々と比較して優れた点が多くあり、十分に活かされていないと著者は主張しています。違った視点から見た日本がよく分かり参考になります。
最後にスピーチに立った20歳代女性が紹介したのはこちらの戯曲書です。
永井愛『見よ、飛行機の高く飛べるを』(而立出版)
この本は、「まだ見たことのない飛行機のように高く飛んでいきたい」という祖母の青春を描いた作品です。私は自分では絶対に手に取って読むことのないジャンルの本で、今回は紹介を聞いてこの本にめぐり合うことができました。
早速、図書館で借りて、これから読んでみようと思っています。皆さんも思わぬ書籍との出会いがある「読書交流会」にぜひ一度、参加してみませんか?
2014年12月27日(土)に開催した「第1回読書交流会」での「推薦書」はこちらのコラムでご覧いただけます。
では、今日もハッピーな1日を!