朝倉真弓氏は、青山学院大学を卒業して、一般企業、出版社、編集プロダクション勤務を経てフリーランスライターになった。経営、金融、就職、転職、起業などをテーマに取材及び執筆を手掛けている。
本書は、サラリーマンやOLをしながらネットで収入を得ているモデル人物を具体的に紹介しながら、新たな生き方を提案する内容になっている。
インターネットやSNSなどの発達により、以前では考えられなかった低コストで多数の人々に向けて情報発信ができるようになり、起業するチャンスが大きく広がってきた。
凡人でも本業を捨てずに副収入が得られることを、マンガを交えながらリアルに、具体的に描いているのが本書の特徴だ。人は誰でも好きな趣味を持っており、実はその 「趣味」 が他人の幸せを生み出す原石になっている。
本書は、登場人物4名が、いかにして自分が「好きなこと」を「お金」に変えていったか、実際に直面する悩みを交えながら解説している。マンガも盛り込まれていて、とっつきやすく分かりやすい。
登場人物とその「好きなこと」は以下の通り。
1.28歳男性 ; カレー店の紹介ブログ
2.30歳女性 ; 占星術と天文学の情報発信
3.38歳男性 ; マーケティング&PRで街おこしコンサルティング
4.27歳女性 ; 手作りアクセサリーのオンライン販売サイト
詳しいストーリーと結末は、ぜひ本書をお読みいただきたい。読後には何だか自分にもできそうな気がしてきた、と言って起業に向かう人が増えそうだ。そんな勇気を与えてくれる一冊だ。
起業をしたいけど、モヤモヤして先に進めないサラリーマンにはぴったりの本だ。多くの悩める起業家予備軍の方々に本書を薦めたい。