昨日はフィリピンへの英語留学を採り上げたが、本書はフィリピンだけでなく、インド、マレーシア、シンガポールなど、アジアへの英語留学について書かれた本だ。
欧米留学だけが英語習得の道ではない。フィリピンがスカイプでのレッスンや現地語学スクールでのマンツーマン・レッスンがコスト・パフォーマンスの良さで人気だが、他のアジア諸国でも留学に適した先がある。
本書では、グローバル人材になるためにアジアへの英語留学が有効であることが説かれている。国によって差はあるが、アジア諸国への留学は欧米留学に比べ費用が安い。大雑把に言えば半額だ。
また、成長するアジア新興国では、英語を学んだ後で、ビジネスや就職のチャンスも大きく広がっているのが魅力だ。
そうしたアジアへの語学留学の魅力が本書では数多く紹介されている。国別の記述では、まずフィリピンが採り上げられ、100%はずさないフィリピン英語学校の選び方から始まる。
スクールのロケーションがまず大切で、暮らしのスタイルもそれで変わる。その他、スクールの広さやサービス面などの違いをチェックすることも重要だ。
次に、インド語学学校が紹介されている。インド英語はビジネスで使っている人口が多く、とくにIT関連産業では主流だ。独特の訛りのある英語だが、頻繁に話されているのを聞くため、インド留学は価値があるだろう。
それから、日本人のロングステイ先として人気ナンバーワンのマレーシアが紹介されている。多民族国家のマレーシアはもともと国際色豊かで異文化体験が豊富にできる。
生活物価の安さや親日的な雰囲気など、留学先として優れた点が多いのもポイントだろう。
そして、費用はアジアの中では高くなるが、シンガポールへの留学が挙げられている。シンガポールは先進国と言ってもよいが、英語と中国語のダブル留学が可能な点が魅力だ。
費用面でも能力面でもハードルは高くなるが、英語と中国語をダブルで習得できるメリットは大きい。ビジネス面でもチャンスに満ち溢れた国であり、刺激的な場所だ。街がきれいなことでも有名だ。
本書の最後には、語学学校の紹介も乗っており、アジアへの語学留学を考えている人には便利だ。グローバル人材をめざす人にはぜひ読んでもらいたい一冊だ。