守誠氏は、慶応義塾大学経済学部を卒業後、総合商社に32年間勤務して退職後、大学や大学院で教鞭をとるようになり、現在は名古屋市立大学特任教授。
英語関連書を次々に出版し、独自の視点からの著書は好評を博している。本書は、タイトルがなかなか衝撃的で目を引く。「さか上がり」 を英語で言える人は少ないだろう。
ちなみに、本書142ページの6時限目に出ているが、英語では「 back hip circle 」と言う。また「 backward flip 」とも言うらしい。英語圏で幼い頃に生活した人にしか出てこない表現だろう。
本書には、このような生活で頻繁に使用する単語、表現、言い回しなどが、英語ではどのように表現するのかが、一覧表になって整理されている。
守誠氏の著書は、英語での表現を整理したものが多く特徴的だ。新潮文庫の 『楽単』 も、なかなかの優れものだ。文庫本としては相当厚い本だが、英単語の整理法には感動した。
本書も、問題形式を取っていて、似たような日本語での表現が同一ページにまとめて掲載され、その裏側の次ページに解答となる英語表現が並ぶという方式だ。
学校生活で使う、殆どすべての用語が英語表現に直されていて、とても便利だ。ワンコインの500円という定価設定の嬉しいシリーズだ。
海外赴任予定のビジネスパーソンはもちろん、その他のビジネス関連の方々にぜひ推薦したい一冊だ。