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吉田友和『3日もあれば海外旅行』(光文社新書)

吉田友和氏は、1976年千葉県生まれで、出版社勤務を経て2002年に初めての海外旅行として夫婦で世界一周を経験。この旅の過程をまとめた『世界一周海外デート』にて2005年に旅行作家としてデビューした。

 

働きながら上手に旅をする「週末海外」というジャンルを切り拓き、多くのサラリーマンから支持を受ける。アジアを中心に、週末だけ海外で過ごすというコンセプトLCCの普及とも相俟って、新たなライフスタイルのトレンドになりつつある。

 

本書は、スマートフォンの登場で大きく変わってきた海外旅行の工夫について具体的なノウハウを提示すると同時に、時間やお金がなくてもあきらめない、をテーマに「週末海外」を提唱している。

 

本書の構成は以下の通りで、時間やお金がない人のための旅を提案している。

 

1.どこをいつ旅行するか
2.旅は自分で組み立てる
3.もう一歩進んで旅づくり
4.羽田国際化以降の 「週末海外!」
5.単純往復ではない旅
6.マイルと賢く付き合おう
7.ホテルにお金 ・・・・ 備えあれば憂いなし
8.デジタル再活用のススメ
9.たとえばこんな新しい旅

 

吉田氏の旅のスタイルは、バックパッカーではなくて「フラッシュパッカー」短く、何度も旅に出るスタイルだ。週末の休みを短くても海外で気軽に過ごすというコンセプトは新鮮だ。

 

本書のタイトルにある通り、羽田空港に国際線が数多く就航する時代を迎え、土日にもう1日があれば十分に海外滞在が可能だ。リフレッシュや頭の整理、働く意欲の源泉として一考に値する提案だろう。

 

忙しくて時間がないと思っている全てのビジネスパーソンに本書の一読を薦めたい。