「なりたい」という意識があれば、誰でも講師になれる、と提唱する本があります。唯一、講師になりたいという意識があれば講師になれる、ということです。
そこで本日紹介するのは、中谷彰宏さんのこちらの書籍です。
中谷彰宏『人は誰でも講師になれる』(日本経済新聞出版社)
この本は、次のような人に向けて書かれています。
1.講師になるには、何の勉強をすればいいか、わからない人
2.講師の依頼は、どうしたら来るか、わからない人
3.自分主催で講演を、どう行えばいいか、わからない人
本書は、全部で71の「講師になれる具体例」から成っていますが、71具体例を以下の5部構成に編集しています。
1.講師になる勉強をする10の方法
2.講師の依頼をされる11の方法
3.講師を依頼されたらする20のこと
4.講師を続ける10の方法
5.自分主催でする18の方法
講師になれない人は「自分には人からお金をいただいて話すようなことはない」と思い込んでいます。これは大きな勘違いだ、と著者の中谷さんは言います。
自分で当たり前と思っていることが、世間からすると当たり前ではないのです。「こんな当たり前のことでいいんですか」ということを、みんなは聞きたいのです。
準備してからではなく、例えば経営コンサルタントになりたいのなら、まず講演をしてみればいい、と中谷さんは言います。準備してからではなくて、とりあえずの1回でやるべきことが見えてきます。
講師になることで、「自分は何がやりたいのか」、「生徒は何を依頼したくて講演を聞きに来ているのか」がわかって、やるべき方向が固まっていきます。
まずは第一歩の行動が大切で、これがなければいつまでたっても始まらない、ということです。
そのほか、本書で紹介している「講師になれる具体例」で、私も感銘を受けて実践していることを中心に、以下に紹介します。
1.セミナーに行って、講師の説明の上手なところを学ぶ
2.いい生徒になれる人が、いい講師になれる
3.講師になると決めると、ほかの人の講演から、多くを学べる
4.自分の先生を持つ
5.礼儀正しく、謙虚で、社会的常識がある人がチャンスをつかむ
6.ブログで、ノウハウを連載する
7.テーマは、狭く絞る
8.「どんな内容?」と聞かれて、即答できるようにする
9.プロフィールとレジュメのあるところに、依頼が来る
10.1分でできない話に、依頼は来ない
11.名刺に、講師と書く
12.レスポンスの早い人が、チャンスをつかむ
13.渡すことのできる写真を、用意しておく
14.来た仕事は、断らない
15.最初の依頼は、遠くから来る
16.最初の謝礼は、予算内で受ける
17.質問に答えてもらうことが、聞き手は一番満足する
18.聞きに来る人たちが、最も解決してほしい答えを話す
19.参加者は、主催者の意図とは違うことが多い
20.質問の時間を、長くとる
21.質問は、ひとり5秒、1問と決める
22.長い質問になったら、カットする
23.反論されたら、「あなたが正しい」
24.参加者が少ないことで、ガッカリしない
25.逆風の中で、場数を踏む
26.熱意のある話を、聞き手は聞く
27.熱心に聞いている人は、必ずいる
28.生徒の10倍、毎回勉強して引き分け
29.講師が、復習する
30.前宣伝より、後パブをする
ほかにも、役に立つ具体例が満載です。この本を読むと、不思議と「自分も講師になれる」という思いになってきます。講師で起業を考えている方にぜひ、お薦めしたい一冊です。
とくに「定年前起業」を目指す方は、事業モデルに「講師業」を入れて、本書の内容をぜひ実践してみてください。
では、今日もハッピーな1日を!