書評ブログ

なぜ本を読む経営者は成功するのか?

とてつもない量の本を読んでいる経営者は、孫正義柳井正だけではない。ビジネスで成功している人物は殆ど例外なく、読書家である。いったい、書籍にはどんな力があるのだろうか。

 

とくに古典的な名著と呼ばれる経営書、哲学書、歴史書など、時代を超えて読み継がれる書物は、間違いなく数多くの経営者、ビジネスパーソンに大きな影響を与えている。『孫子』『三国志』を読んで事業に生かす経営者は多いし、マイクロソフトの米国幹部は『戦争論』を愛読して経営の戦略を練っているという。

 

キーワードは「歴史」、すなわち時系列での整理と、多様な「地域」や「分野」、すなわち横系列での整理である。変化のスピードが速くて幅も大きい現代は、縦にも横にも広く知識や情報をインプットしなければ、新しい価値を生み出す「革新的なアイデア」は出てこない。多様なインプットなくして新たなアウトプットなし、ということだろう。

 

世の中の流れ、時代の変化・潮流が読めなければ、情報社会の現在では絶対に競争に勝てない。では、先が読める読書術とはどんなものか、何を読んだらいいのか、ということについて、私の経験・やり方を披露していくことにしよう。

 

読むべき本を見つけるキッカケとして、私が最も参考にしているのは、元マッキンゼー日本支社長(現ビジネス・ブレークスルー代表取締役)大前研一氏の著書だ。日本人で最も講演料の高い、世界に通用するコンサルタント 兼 経営者養成のプロの書いた本から紹介していくことにしよう。