書評ブログ

『世界で活躍する人が実践している自分の価値の高め方』とは?

本日も4日連続で「小さな会社のブランドづくり」専門家村尾隆介さんの著書を紹介します。本日の書は、個人のブランド化をテーマとし、「自分の価値を高め、求められる人になるための力とヒント」が記されたものです。

 

村尾隆介『世界で活躍する人が実践している自分の価値の高め方』(総合法令出版)

 

この本は、「あなたの価値を高め」、「求められる人になる」ための方法を解説する本です。世の中は変化しており、インターネット環境が整ったことで、多くの仕事が簡単に海外へアウトソーシングされています。

 

日本企業の外国人採用では、中途枠だけでなく新卒枠の割合も年々上がっています。これから残っていく日本人の仕事は、より優秀な人に与えられる「報酬の高い高度な仕事」と、「誰にでもできる賃金の低い仕事」二極化することになります。

 

こうした環境の中、私たちは「強みを磨いてライバルと差別化」し、自分の「価値を周囲に感じてもらう」ことが重要です。つまり私たちの「ブランディング」です。「ブランディング」が私たちの武器を磨くのです。

 

この本では、ブランドづくりの考え方やヒントとして以下の7つを挙げています。

 

 

1.自分のブランド化
2.フットワークと行動力
3.変化し続けること
4.英語力とコミュニケーション力
5.折れないメンタル
6.サバイバル力
7.リスペクト力

 

 

本書の中核は上記1の「ブランド化」です。ブランドを作るために著者が提案しているキーワードは以下の5つです。

 

1.自分の安定感とキャリアの見せ方
2.自分のいいところを磨き、差別化を図る
3.自分のビジョンと使命感に立ち返る
4.自分の職業を憧れのものにする
5.不安になる前に、自分のファンづくり

 

ブランディングに最も大切なのは「安定感」だと村尾さんは言います。企業のブランド戦略の世界では、「ブランド=約束」という定義が使われます。

 

この「約束」とは、「いつでも来ていただけたら、同じようなクオリティの商品・サービスを約束しますよ、ムラがないですよ」ということです。売り手である会社が、買い手であるお客様と結ぶ約束です。

 

さらに、小さな会社のブランドづくりと同様に、個人のブランディングでも以下の5点が大切だと解説しています。

 

 

1.キャリアプランにストーリーを描く
2.自分のブランド化戦略とは圧倒的な差別化戦略
3.ビジョンとミッションがブランド化には欠かせない
4.時間の使い方が人生を決める
5.ブランド化はファンづくり

 

 

その他、自分の価値を上げるためのブランドづくりとして、以下のようなことが紹介されています。

 

 

1.やり残しが少ない人生
2.英語とセットのクリティカル・シンキング
3.決めきること
4.集中すること
5.覚悟を持って挑むこと
6.時間・情報をコントロールすること
7.まずは小さな世界でいちばんになること

 

 

それなりに危機感がある人でも、なかなか行動に移しません。遭難や極限状態から生き延びた人たちの共通点は「生きるために動いた」ということです。

 

生還者たちは「なぜ、みんな一歩も動かなかったのかわからない」と言います。大きな変化が訪れている今日、みなさんはどう行動しますか。

 

では、今日もハッピーな1日を!