書評ブログ

『会社に頼らないで一生働き続ける技術』とは?

「生涯現役、40歳定年」を薦める本があります。本日紹介するのは、年収1300万円を捨てて大企業を飛び出して起業した井上久男さんが書いた、こちらの書です。

 

 

井上久男『会社に頼らないで一生働き続ける技術』(プレジデント社)

 

 

この本は、社会保障制度が機能しなくなり、定年後も15年は働くことが必要になることを見据え、そのために若いうちにキャリアづくりの小さなステップを踏み出そう、と提唱しています。

 

 

 

本書は以下の8部構成から成っています。

 

 

1.40歳定年制のススメ

 

2.40歳で会社を辞めて食っていくには

 

3.大手メーカーを飛び出し活躍する人たち

 

4.メガバンクや大手損保から飛び出し活躍する人たち

 

5.農業を戦略的ビジネスに変貌させる人たち

 

6.大手メディアや大学を飛び出し活躍する人たち

 

7.家業を再生させる人たち

 

8.激動の時代を生き抜くための思考

 

 

本書で提唱する「40歳定年制」について、なぜ40歳なのかは多くの方が疑問に感じるでしょう。その意味は、40歳頃までに自分のキャリアを棚卸して、新しいことに挑戦し、健康である限り、生涯現役でいられるような人生設計を目指す、ということです。

 

 

こらはまさに、私が生き方として皆さんに提案している「定年前起業」と全く同じコンセプトです。生涯現役を人生設計の柱とし、できるだけリスクを軽減しながら、好きなことを仕事にして起業する生き方です。

 

 

私の場合は、57歳で「定年前起業」をし、将来は自ら働き方を自由に選択し、ハワイやその他海外も含めて仕事をする場所や時間をフリーに選ぶノマド・ワーキングのライフスタイルを目指しています。

 

 

まさに、ジョン・キムさんが提唱する『媚びない人生』です。

 

 

本書にも、大手メーカー、メガバンク、大手損保、大手メディア、大学など、サラリーマンとして仕事をしていた人が、独立してフリーランスで生涯現役を目指す人生設計に変えて活躍する人たちの事例が多く掲載され、参考になります。

 

 

 

また、本書の最後には、「激動の時代を生き抜くための思考」として、次のような考え方が紹介されています。

 

 

◆ 起業家精神とは、変化を恐れないマインドや行動

 

◆ 必要なことは「判断力」、「人間性」、「リーダーシップ」

 

◆ 経営知識やスキルより「気づく力」

 

◆ 問題解決意欲、議論、くすぶりからエネルギーを貯める

 

◆ 個人で独立するには信長・秀吉の折衷型が有効

 

 

 

本書の巻末で紹介されている「キャリア権」という概念は興味深いものです。諏訪康雄・法政大学名誉教授が提唱した概念で、「職業生活を通じて、自己実現し、幸福を追求する権利」ということです。

 

 

会社側の不条理な人事制度や人事異動、公正さを欠く人事評価などで悩むビジネスマンは多い、と著者は言います。

 

 

私もまったく同感で、会社の人事評価ほどデタラメなものはない、と確信しています。ハッキリ言えば、人事権者(多くは経営者)の好き嫌いだけで評価している、と考えて間違いないでしょう。

 

 

だからこそ、会社の中で、生涯現役で食べていくためのスキルやノウハウを40歳頃までには習得し、「定年前起業」に打って出ることが、「自分が主役の人生」を生きる唯一の選択肢ではないか、と私は経験上、確信しています。

 

 

あなたも本書を読んで、「人生の指揮権を手放さない」生き方を追求してみませんか。

 

 

 

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では、今日もハッピーな1日を

 

 

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