「突然死は健康診断では予測できない」と説く本があります。突然死のリスクを回避するのは、血管を強くすることが大切で、そのメカニズムを分かりやすく説明しています。
本日紹介するのは、救急医療のスペシャリストで、医学博士である杉岡充爾さんが書いた、こちらの新刊書です。
杉岡充爾『強い血管をつくれば健康になる』(KKベストセラーズ)
この本は、突然死のリスクとそれを回避する習慣について、具体的に分かりやすく説明してくれている書です。
本書は以下の6部構成から成っています。
1.現代人ほど「突然死」する
2.突然死の原因
3.潜病のリスクを取り除く(副腎強化法)
4.潜病にならないマインドづくり
5.潜病回避の切り札、血管強化
6.潜病にならない習慣づくり
本書ではます、突然死のリスクを抱える人に共通する以下の習慣を紹介しています。
◆ コーヒーを1日4杯以上飲む
◆ 風邪を引くとなかなか治らない
◆ 朝なかなか起きられない
◆ 甘いものがしょっちゅう欲しくなる
◆ 引っかき傷が1分以上残る
◆ 気をつけているのに太りやすい
◆ タバコを1日1本でも吸う
◆ アルコールを毎日飲む
このような習慣を持っている人は要注意だ、と救急医療のスペシャリストで血管の専門医である著者は言います。
本書では、まず「未病」という、漢方医学でよく使われる概念の説明をしています。「未病」とは、病気と診断されないけれども、慢性疲労や肩凝り、頭痛、便秘など、不快な症状がある状態のことです。
そして実は、健康と未病の間にも、「症状はないけれども、健康でもない」という盲目のステージが隠されていて、著者はそれを「潜病」と呼んでいます。
例えば、突然死の原因になる心臓の病気では、ある日突然心臓が悪くなって病気になるということはなく、何年も前から心臓は悲鳴を上げていた「潜病」という段階があった、ということです。
本書において著者は、突然死の犯人は「血管の詰まり」であり、心筋梗塞が最も多い原因だと言います。血管を詰まらせる潜病の黒幕は、「副腎疲労」と呼ばれる症状です。
ストレスが血管に与える影響については、米国では様々な研究が行なわれていて、ストレスによる血管のけいれんは、血管自体に障害が起きていなくても発生して、血管を詰まらせてしまう、ということです。
通常、私たちの体は、ストレスを感じると副腎から抗ストレスホルモンが分泌され、ストレスをリセットするように働いています。
ところが、過度なストレスがかかると、副腎はそれに対抗するため、1日中大量の抗ストレスホルモンを分泌し、それでもストレスを処理し切れなくなって、副腎が疲労して、抗ストレスホルモンを分泌できなくなってしまいます。
これが「副腎疲労」の状態で、その間、ストレスを受け続ける血管は、緊張状態を強いられて弱っていき、ある時限界に達して血管がけいれんを起こして詰まってしまう、ということです。
本書では、こうした「潜病のリスク」をいかに取り除くか、という副腎強化法や、「潜病」にならないマインドづくり、「潜病」回避の切り札である「血管強化」、そして「潜病」にならない習慣づくりについて順に説明しています。
あなたも、本書を一読して、自らの生活習慣を振り返り、「潜病」のリスクについて考えるキッカケにしてみませんか。
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では、今日もハッピーな1日を